ホタルを鑑賞する季節は4、5月頃から見られるところが多いですが、見る場所によって、鑑賞できるタイミングが違います。

ホタルは成虫になってたったの2週間で寿命をむかえますので、光を放ってくれる期間は非常に限られています。

ホタルが光を発しながら飛ぶ姿を見るのには、場所、種類、気候などの条件を知ることによって可能になります。

このコラムでは、種類別でホタルが鑑賞できる時期と地域などの情報とホタルの名所12選をご紹介致します。


ホタルのが見られる時期はいつ


ホタルが見られる時期、季節はいつになるのでしょうか?

一般的にホタルの見頃は「初夏」湿度の高い梅雨の時期に、成虫になると言われていますが、地域によって違いがあり南の暖かいところほどその時期は早くなります。

また成虫になって光る種類のホタルの主なものは「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」「ヒメボタル」の3種類になり、その種類によっても鑑賞が異なります。

目安は「ゲンジボタル」5~7月、「ヘイケボタル」は7~9月、「ヒメボタル」6~8月が目安になります。

ホタルが飛ぶ時期は、地域によって違いますが、暖かければ暖かいほど早くなる傾向があります。

 

ホタルが見られる条件・時間帯は?


次はホタルが見られる時間帯についてです。

ホタルが活発に飛び光を出すときの条件は次になります。

ホタルが活発に飛び光を出すときの条件

(1)天気が曇りで月明かりない
(2)雨上がりで湿度が高い
(3)雨が降っていない
(4)19~21時、23時前後、am2時前後の3つの時間帯
(5)川面や田んぼの水面付近が観測しやすい

ホタルは飛びながら光を放ちしばらくすると、草木に止まり光を出すのを休止し、それを3回くり返します。

 

ホタルの種類別の条件


光るホタルで鑑賞ができる種類で有名なのは「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」「ヒメボタル」です。

この種類ごとに、鑑賞できる条件についてご紹介致します。

ゲンジボタル


ゲンジボタルは、九州、四国、本州と広域に生息しており、放つ光も強く鑑賞には最適な種類です。

見分け方は、赤い前胸部斑紋がついているところで分かります。

鑑賞条件は「曇りで月明かりがない」「風がない」「気温が高く多湿」の夜という条件がありますが、場所によって違ってきます。

渓流などの森林の多い場所では「強風」「天気は晴天」「気温18℃」でも活発に飛び交い発光します。

オスとメスがコミュニケーションをとり、交尾する相手を見つける為に発光していると考えられており、種類によって光の色、点滅パターンも違います。

これによって、同一の種類かどうかを判断するのです。

◆ゲンジボタルのデーター

項目 内容
鑑賞条件(水辺) 曇りで月明かりがない、気温が高く多湿、風がない夜
鑑賞条件(森林が多ところ) 気温18℃、天気晴天、強風
分布地域 九州、四国、本州~
発生時期 6~7月中旬
体長 オス 15mm、メス 20mm
発光 強い
カワニナ
産卵数 500~1,000個
生息ポイント 河川などの流水域
発光パターン 東日本 1回/4秒、西日本 1回/2秒、東西の境界 1回/3秒

 

ヘイケボタル


ヘイケボタルは日本全域、朝鮮半島、中国東北部、東シベリア、サハリン、千島列島とかなり広範囲に生息しています。

発光パターンは、光ってから次に光るまでの間隔は1秒間ですが、発光のしかたが複雑で、オスとメスの間で様々な光種を発してコミュニケーションを図ります。

発生時期は、ゲンジボタルよりも遅く、7~9月になります。

光はゲンジボタルほど強くはなく、体長も一回り小さいので直ぐにヘイケボタルだと判別できます。

◆ヘイケボタルのデーター

項目 内容
鑑賞条件(通常) 曇りで月明かりがない、気温が高く多湿、風がない夜
鑑賞条件(森林が多ところ) 気温18℃、天気晴天、強風
分布地域 日本全域(沖縄を除く)、朝鮮半島、中国東北部、東シベリア、サハリン、千島列島
発生時期 7~9月
体長 オス 8mm、メス 10mm
発光 弱い
モノアラガイ、カワニナ、タニシ
産卵数 50~100個
生息ポイント 河川、水田、池
発光パターン 1回/1秒発光はとても複雑

 

ヒメボタル


幼虫のころから、陸上で生活するホタルです。

屋久島、九州、四国、本州に分布しており、東日本には大型、西日本に生息しているのは小型が多くなります。

色は黒色で、前胸部には赤斑があり、黒褐色の半円形があるのが特徴です。

ヒメボタルのメスは後翅が退化しており飛ぶことができず、木にとまった状態で光ります。

「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」と違い、渓流や川付近ではなく、山林の中にいるため、人間が見る機会は少ないため、あまり有名ではありません。

◆ヒメボタルのデーター

項目 内容
鑑賞条件(通常) 気温20℃以上
鑑賞条件(森林が多ところ) 天候による傾向は不明
分布地域 屋久島、九州、四国、本州
発生時期 5~7月
体長 オス 9mm、メス 6mm
発光
ベッコウマイマイ、オカチョウジガイ
産卵数 70個
生息ポイント 標高の高い山地
発光パターン 1回/1秒

 

ホタルマップ

ウェザーニュースで、各地のホタルの鑑賞状況を確認できます。
これを見て、何処にいつごろ行くかを決めることができます。





ホタルの名所12選


ホタルの名所12箇所をご紹介致します。

東和町鱒淵のゲンジボタル


昭和54年から国の天然記念物に指定されている鱒淵(ますぶち)地区には、自然発生によるゲンジボタルがたくさん群生しています。

世夜の8時~9時がいちばん見頃の時間帯になり、ホタルが飛び交い清流・鱒淵川の水面に映る光景を見ることができ、見る人の心を魅了します。

項目 内容
鑑賞期間 6月下旬~7月上旬
鑑賞時間帯 夕方~21時頃
鑑賞場所 宮城県登米市東和町鱒淵地区
その他

 

七つ洞公園


大小5つの池と清流があり、それらを取り囲むように森から広がる、たいへん歴史ある公園。

ふるさといきものの里100選に選ばれており、ゲンジボタル、ヘイケボタル(たまに)を見ることが出来る。

項目 内容
鑑賞時期 6月中旬〜7月上旬
鑑賞時間帯 20時~21時頃
鑑賞場所 茨城県水戸市下国井町2457
その他

 

久我山ホタル祭り


「久我山ホタル祭り」は京王井の頭線「久我山」駅という都心部で開催される祭りです。

時期は6月上旬の2日間になり、夕方頃に玉川上水と神田川にホタルを放流することで、ホタルが鑑賞できるイベントです。

都心部で幻想的な世界を堪能できので、多くの人で賑わいます。

項目 内容
鑑賞時期 ホタル放流から2~3日間
鑑賞場所 東京都杉並区久我山「神田川(清水橋下流)」と「玉川上水(岩崎橋下流)」
その他 2018年6月9日(土)、10日(日)

 

「ほたる童謡公園」


「ほたる童謡公園」は1万匹以上のゲンジボタルが飛び交う、国内では有数のホタルの名所です。

その光景は、プラネタリウムを見ているような、美しさと壮観さに溢れている幻想的な景色は多くの人を魅了しています。

「信州辰野ほたる祭り」が開催されている期間中は、屋台や踊りなど色々なイベントが盛りだくさんです。

項目 内容
鑑賞時期 6月初旬~下旬
鑑賞場所 長野県上伊那郡辰野町
その他 2018年6月16日(土)~6月24日(日)「信州辰野ほたる祭り」

 

飛鳥川一帯のホタル


飛鳥川一帯にホタルが飛び交う光景が繰り広げられ、時期的には6月上旬~中旬とかなり短い期間で終わってしまう。

以前は水辺だけではなく、もっと広範囲でみることができたが、土砂崩れがおきたことでよって、だいぶ数が減って模様です。

項目 内容
鑑賞時期 6月初旬~下旬
鑑賞時間帯 19時~21時頃
鑑賞場所 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原
その他 2018年6月16日(土)~6月24日(日)「信州辰野ほたる祭り」

 

鳥川一帯のホタル


「鳥川ホタルの里」に流域一帯には、天然のゲンジボタルが群生しており、水がキレイなことから環境省によって「名水百選」にも指定されています。

流域の川沿いには、2キロメートルもの長い区間に約500~1,400匹ものゲンジボタルが、鮮やかに舞っておりその光の神秘的な風景には誰しもが魅了されます。

項目 内容
鑑賞時期 5月旬~6月下旬
鑑賞時間帯 20時~21時頃
鑑賞場所 愛知県岡崎市鳥川町 「鳥川ホタルの里」
その他 2018年5月27日(日)~6月30日(土)「鳥川ホタルまつり

 

内尾神社のヒメボタル


兵庫県丹波市にある「内尾神社」には、鳥居付近にヒメボタルが繁殖しています。

ホタルは、水辺にいる印象がありますが、「ヒメボタル」は山地の陸で幼虫がら育つホタルです。

有名なゲンジボタルとは違う独特の光を放ち、芸術世界を繰り広げてくれます。

ヒメボタルの鑑賞ツアーなども企画されます。

項目 内容
鑑賞時期 6月~7月
鑑賞場所 兵庫県丹波市氷上町三原13 「内尾神社」
その他 2018年6月30日(土)「ひかみドリームツアー」

 

奈良県宇陀市のホタル


全域にホタルが群生している、奈良県宇陀市はシーズンの6月中旬から7月上旬頃になると、市内全域でホタルが見られるようになります。

鑑賞スポットは「室生川流域」「大宇陀の阿紀神社周辺」「宇陀川沿い」「菟田野の芳野川上流」などの複数ポイントでホタルの楽しめます。

項目 内容
鑑賞時期 6月中旬~7月上旬旬
鑑賞場所 奈良県宇陀市
その他

 

北房ホタルの里


岡山県の北房ホタルの里は、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類が生息する希少なエリアで、環境省の「ふるさといきものの里百選」にも選ばれています。

鑑賞スポットは複数あり、「備中川沿い」はそのメッカです。

山林に生息するため、あまり見ることができない、ヒメボタルは「備中鐘乳穴(びっちゅうかなちあな)」で鑑賞できます。

項目 内容
鑑賞時期 ゲンジボタル:5月下旬~6月中旬、
ヒメボタル:6月中旬~7月上旬
鑑賞場所 岡山県真庭市下呰部
その他

 

増川ホタルまつり


ホタルの名所「徳島県東みよし町」は、シーズンの6月中旬になると数百から数千ものホタルが飛び交う光景に出会えます。

毎年「増川ホタルまつり」が開催されます。

項目 内容
鑑賞時期 6月中旬
鑑賞時間帯 日没から約2~3時間
鑑賞場所 徳島県三好郡東みよし町東山増川264-2
その他 「増川ホタルまつり」

 

上毛町のホタル


福岡県上毛町の東上地区と西友枝地区は、ホタルが群生しており、川の付近でホタル鑑賞が出来ます。

項目 内容
鑑賞時期 5月下旬~6月中旬
鑑賞時間帯 19時半~21時頃
鑑賞場所 福岡県築上郡上毛町 東上地区・西友枝地区
その他 満天の星空とホタルの乱舞「ホタルかふぇ」

 

西表島のヤエヤマヒメボタル


沖縄県西表島には「ヤエヤマヒメボタル」という珍しい種類のホタルが生息しています。

鑑賞時期は2月下旬~4月下旬になり、地面すれすれを飛ぶながら発光するので、地面に光が敷き詰められたような景観を生み出します。

有名な「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」とは全く異なった、美しさを提供してくれます。

項目 内容
鑑賞時期 2月下旬~4月下旬
鑑賞時間帯 日没から約1時間
鑑賞場所 沖縄県八重山郡竹富町 「西表島」
その他

 

まとめ


ホタルの生態は成虫期間がとても短いので、場所によっては非常に短い期間しか鑑賞ができないところもあります。

しかし、沖縄「ヤエヤマヒメボタル」は2~4月に見ることができますし、ゲンジボタルは5~7月、ヘイケボタルは6~9月と種類と場所を選ぶと、かなり長期間に渡って、ホタルの鑑賞ができることになります。

個人的には「信州辰野ほたる」が見たいですね~