ヒメボタル(姫蛍)の生息地はどこなのでしょうか?見られる時期は?その生態は?どのようなものなのでしょうか?ホタルで有名なのは「ゲンジボタル(源氏蛍)」と「ヘイケボタル(平家蛍)」でが、いわいるホタルの鑑賞名所と言われているところでいるのは、この2種類ほとんどです。
しかし、ヒメボタル(姫蛍)には独特の美しさがあります。そこで、ヒメボタル(姫蛍)の生息地、見られる時期は、その生態はを調べて見ました。
ヒメボタルの外見
まず、ヒメボタルの外見をご紹介致します。
体長は(オス:9mm、メス:6mm)程度で「ゲンジボタル」よりも一回り小さく、メスよりもオスのほうが大きいです。
これも「ゲンジボタル」と逆です。
発光器は腹部にオスは2節、メスは1節持ち、黄金色に点滅しその色は鮮やかです。
点滅は0.7~1秒間隔でこれは地域によってことなり、東北地方に行くと間隔が長く、西日本のほうが短い場合が多いです。
また、「ゲンジボタル」と同様で、同じオス同士の明滅タイミングが同期することがあり、たくさんホタルが同じタイミングで光るの光景は光の合唱をしているような不思議な感覚を覚えます。
尚、フラッシュ光だけではなく、連続光になるときもあります。
項目 | 内容 |
産卵 | 1匹のメスが卵を70個程度産む |
幼虫・さなぎ期 | 土の上や中 |
体長 | オス:9mm、メス:6mm |
身体的特徴 | 色は黒色で前胸部に赤斑があり、黒褐色の半円形がある、メスは羽が退化して飛べない |
目 | オスは大きな複眼をもち、メスは小さい |
発光器 | オス:腹部に2節、メス:腹部に1節 |
ヒメボタルの生態
神奈川県の箱根を境に東側は大型、西側は小型で、西日本は低地に、東日本は標高の高い山林に分布しています。
そのため、東日本ではあまり見かけることがありません。
ヒメボタルの活動時間帯は、その地域によっても、同じ地域内でも天候によって変わってきます。
目安としては、日没後30分後~22時頃の間に活動して発光することが多いです。
活動していない昼間は、土の上や落ち葉の中にじっとして休憩しています。
また、メスは羽が退化して飛ぶことが出来ないのですが、枝、草の茎、地面に止まりながら発光して、オスを引き寄せ交尾します。
平均すると70個程の卵を土の上に産み、1ヶ月ほどで孵化します。
孵化した幼虫は、貝類を好み「ベッコウマイマイ」や「「オカチョウジガイ」というカタツムリを食べて成長します。
「ゲンジボタル」や「ヘイケボタル」と違い水の中ではなく陸の上で過ごし、土の上や中で成虫になるまで生活します。
成虫になるまでには、1~2年程かかり、なってからはなんと平均して7日間で寿命をむかえます。
「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」は約2週間が寿命ですが、その半分しか生きません。
私達が鑑賞する光りを放つ時期はなんとこの7日間の短い成虫期間のものだと思うと、非常に貴重だと感じます。
オスとメス出会い交尾する為に7日間だけ発光して、卵を産むと死んでいくのです。
ヒメボタルがいる環境は、多岐にわたっており、東日本だと標高が高い山地にいることが多く、西日本だと平地の林、竹林、雑木林、河川敷、草むらなどにおり、目立った傾向性がないようです。
また、場所によっては草も生えていない土の上を飛んでいることもあります。
項目 | 内容 |
活動時間帯 | 日没後30分~22時頃、24時~活動する深夜型もいる |
活動期間 | 5~7月 |
生息場所 | 【西日本】低地【東日本】標高の高い山林 |
居場所 | 【幼虫・さなぎ】土の上、土の中【成虫】土の上、木の枝など |
餌 | ベッコウマイマイ、オカチョウジガイなど |
形態 | 【幼虫~さなぎ】1~2年【成虫】7日間 |
ヒメボタルの分布
ヒメボタルの生息が確認されている場所を調べるとたくさん出てきます。
主だった、ところは次になります。
ヒメボタルの生息地(一部)
・埼玉県秩父市のヒメボタル
しかし、これは多分ほんの一部だと思います。
山地にいるヒメボタルは、人間が入っていくことができないポジションにいることが多いと推定されるので、きっとかなり多くの場所にいるのだと思います。
ヒメボタルのオスは飛翔力弱く、遠距離移動ができないのと、メスは羽はありますが退化していて飛ぶことができないので、生息地点の移動はあまりなく、毎年同じ場所でほぼ同じ時期に発光していると考えられています。
ヒメボタルを見た口コミ
ヒメボタルを見て撮影した口コミ情報を探してみました。
かなりたくさんの場所で確認されているのが分かります。
圧倒的に多いのは、知名度が高い秩父での投稿です。
県としては、愛知県、岐阜県が多いですね。
❐東京都秩父
「秩父姫物語-2〜3夜」
一昨日と昨日の秩父ヒメボタルをまとめてどうぞ。撮影忙し過ぎてまともに現像できてません😥
暫定現像って事で。
①AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
②,③AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
#秩父 #D850 #ヒメボタル pic.twitter.com/NWBsldwWJO— みちすけ@ホタルが本気出すよ💡 (@michisuke_600f4) 2018年5月18日
❐埼玉県
2018/05/17撮影。#埼玉 の #ヒメボタル pic.twitter.com/0p7VrhphG6
— ☆ヒデ☆ホタル✨ (@hide_rocket) 2018年5月18日
❐岐阜県大垣市金生山
もうすぐホタルの時期ですね。
ヒメボタルは場所によっては、早くも光り出してるらしい。
写真は9年前に大垣のこくぞうさんで撮ったヒメボタル。
今は、蛍の時期にここに入山できるのは年2回のみ(≧∇≦)#ヒメボタル #ホタル #蛍 #大垣市 #こくぞうさん #明星輪寺 #金生山 pic.twitter.com/W1ExE61ssq— びっと (@clouds00300) 2018年5月13日
❐岐阜県
富士あたりで夕陽とって長良川の鵜飼を撮って岐阜で #ヒメボタル 撮って #天の川 撮ってそのまま朝陽を撮ってうなぎかひつまぶし食べてさわやか寄って帰るという東京から愛知岐阜の日帰り撮影コース組んだんだけど達成率は約30パーセント。次はもう少し余裕を持って計画的にいくぞっと。リベンジ必須。 pic.twitter.com/CdTG32EExR
— yos816@TEAM360 (@816photo) 2018年5月22日
❐埼玉県
2018/05/18撮影。 昨晩は巡回だけやって帰るつもりだったんですが...めっちゃ飛んでるし。50頭ほどでしょうか。これだけ #ヒメボタル に飛ばれちゃうと撮影せず帰るわけにもいかず。#埼玉 pic.twitter.com/fox6C8PXQg
— ☆ヒデ☆ホタル✨ (@hide_rocket) 2018年5月18日
❐愛知県名古屋市「相生山緑地」
9回目、5/15のヒメボタル、自宅近くのいつもの場所♪ 10時過ぎてからは昨日と同じ程度、光の洪水になりました。シンボルツリー周辺から道の両側の梅林・果樹園全体で500匹以上です。ホタル乱舞、20時頃~1時30分頃まで居ました。いつまで続くかな?
#ヒメボタル #相生山緑地 pic.twitter.com/qQejVSZrAN— YUKIO☆ (@yukio_itou) 2018年5月15日
❐大阪府
大阪にて光の絨毯を。
2018.05.17
#写真好きな人と繋がりたい #寫眞倶楽部 #photography #大阪 #ヒメボタル pic.twitter.com/LlEubsZffy— デイリー (@limvvm2013) 2018年5月19日
❐山口県小野田市「龍王山」
全く飛ばないということはなかったけど・・・今日はハズレ。あれだけ寒くて風もあったら仕方が無い。#ヒメボタル #竜王山 pic.twitter.com/UYFP122w6K
— shima-tabi (@shimayukii) 2018年5月20日
❐京都府
京都 姫蛍の舞‥
この場所は絶対に言ってはいけない
ずっと大切にされて来た場所
にわかカメラマンの承認欲求に使われてはならない場所
どうかこのままでありますように‥#写真撮ってる人と繋がりたい #写真好きな人と繋がりたい #写真の奏でる私の世界 #京都 #そうだ京都行こう #ヒメボタル #蛍 pic.twitter.com/N3FbL7XhXA
— 京見坂 (@junichiro__t) 2018年5月22日
❐愛知県名古屋市「名古屋城外堀」
今年は季節が進むのが早い!
名古屋城外堀の #ヒメボタル がもう飛び始めていました。
写真では伝えきれない美しさです。点滅は早くてチカチカしています。
近くを飛んでいると、距離感が掴めず幽玄な動きで、現実感がない不思議な感じがします。私のお気に入りの観察スポットは、護国神社境内です。 pic.twitter.com/bcta3fMPwu— タチバナアレン (@eli_sse) 2018年5月17日
❐大阪府吹田市「千里緑地」
https://t.co/J59VV54oKv
大阪府吹田市の千里緑地で、初夏の訪れを告げる #ヒメボタル が乱舞しています。10秒間の露光で撮った写真103枚を重ねると、幻想的な光の軌跡が浮かび上がりました。矢木隆晴カメラマン撮影です。(く)#ホタル #初夏 #firefly pic.twitter.com/ZHTce0rwgc— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2017年5月29日
まとめ
ヒメボタルの実態は、不明な点が多くその傾向性がまだまだ解明されていないようです。
しかし、キレイに飛び交っている光景が確認されているところは結構あるのですが「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」と比較すると、ホタルの名所として有名なところが少なく、ヒメボタルを鑑賞するのは貴重な体験である気がします。