7月に入ると、全国各地で花火大会が開催されまます。
長岡まつり大花火大会は、日本三大花火大会のひとつとして数えられるる花火大会です。
正三尺玉が3連発で打ち上げられるのがこの花火大会の名物で、これを堪能したいなら打ち上げ場所に近い長生橋上流が良い場所になります。
復興祈願花火「フェニックス」はなんと全長約2kmにもおよぶ巨大なスケールの花火で、このサイズは日本全国ここだけではないでしょうか。
長岡まつりに行くなら、ぜひ花火も見て帰ることをおすすめします。
まつりの2日間の両日とも行われるという贅沢な、開催日程なのでどちらの日でも行けてしまいます。
このコラムでは「長岡まつり大花火大会」の穴場スポット、混雑状況、時間帯、開催内容についての情報をご紹介致します。
長岡まつり大花火大会の基本情報
まずは「長岡まつり大花火大会」の基本情報をご紹介致します。
項目 | 内容 |
日時 | 2018年8月2日(木)、3日(金)19:20~21:10 2日間連続開催 |
開催場所 | 新潟県長岡市岡村町 |
アクセス | JR長岡駅から徒歩30分 関越道長岡ICから車で20分ぐ |
r駐車場 | 臨時特設駐車場あり(6,660台)、駐車場によって有料・無料があり |
打上数 | 2万発/2日間 |
打上げ時間 | 110分/1日 |
例年の人出 | 103万人/2日間 |
有料席 | あり |
問い合わせ | 一般財団法人 長岡花火財団 電話:0258-39-0823 |
❐花火打上げ場所マップ
オレンジマーク:花火が打ち上げ場所
黒の網掛け:観覧エリア
長岡まつり大花火大会の見どころ
「長岡まつり大花火大会」は「土浦全国花火競技会」「大曲の花火」と肩を並べる日本三大花火大会の一つに数えられています。
開催は毎年8月2日、3日に2日間にわたってなされ、信濃川の河川敷に打ち上げられる花火は20,000発と全国で指折りの打上数を誇っています。
花火の豪華さ、規模、芸術性などどれをとっても長岡花火は一級品と言えます。
そして、同時に鎮魂や慰霊の意味合いを強く持っている花火大会でもあります。
日本屈指の花火
打ち上げ数は2日間の合計で約2万発、来場者数100万人超と大規模で豪華な花火大会です。
尚、2015年のYahoo調べの「有名花火師が選ぶ花火大会厳選10選」と「みんなで選ぶ人気投票ランキング」の両方で1位にランキングされており、日本屈指の花火大会と言えます。
花火大会への思い
花火そのものの前に、「長岡まつり大花火大会」には、地元の方々の復興の思いが込められています。
昭和20年(1945年)8月1日の「長岡空襲」で亡くなられた方々への慰霊と復興を願って開催されたのが「長岡復興祭」で、この祭のイベントの一つに花火大会が加えられました。
長岡空襲では長岡市の旧市街が焼野野原になり、1,486名もの方々が亡くなられました。
この慰霊と復興へのい祈りのために、今まで「長岡祭」が続いてきたのです。
中越地震後の翌年2005年から復興を願う、「フェニックス」が打ち上げられるなど、復興という想いが込められている花火大会が、長岡まつり大花火大会なのです。
信濃川という恵まれたロケーション
長岡花火は、信濃川という大きな川によって、鑑賞スポットがその両岸の河川敷の2面になり、裏側と表側の花火の見方があるという点が大きな特徴になります。
表(東岸)からも裏(西岸)からもみることができ、どちらも素晴らしい花火なので、裏側にも大勢の方が押し寄せます。
この立地を活かして、大型の花火を連続で打ち上げることができる環境にあるため、派手で大きな花火を見ることができます。
花火師視点からいうと、とても恵まれた最大限自分の腕を披露できる花火大会なのです。
この環境により高さは330m、直径300mの「尺玉(十号)」を使い切り、ど迫力の花火を上げることがでます。
フェニックスのど迫力と感動
❐フェニックスの動画。
このロケーションの理を活かして上げられるのが復興支援祈願花火「フェニックス」です。
フェニックスは表側(東岸)からみると全幅2kmもの巨大な、花火になり、その迫力は日本一と言っても過言ではありません。
平原綾香 さんの「Jupiter」のサウンドに乗せてフェニックスが信濃川の夜を飾り、その光景は感動すらおぼえます。
ど迫力のワイドスターマイン
❐ワイドスターマインン動画
長岡花火のワイドスターマインは、他の花火大会と比較してしまうと、その迫力が桁違いです。
ちなみに花火大会に関する情報でよく出てくる単語が「スターマイン」。
このスターマインとはなにかというと、複数の異なる花火を短時間に数十~百発連速で打ち上げる「速射連発花火」のことを言います。
そして、そのスターマインを一定の距離をとって複数ヶ所に並べて打ち上げる花火を「ワイドスターマイン」といいます。
つまり、ワイドスターマインはスターマインを複数同時に打ち揚げるという贅沢な花火なのです。
ワイドスターマインにも、色々と大きさがあり、長岡花火のワイドスターマインは超巨大です。
ミュージックスターマインが複数
❐ミュージックスターマインの動画
フェニックスは本当に素晴らしいのですが、ミュージックに乗せて打ち上がられるミュージックスターマインが複数あります。
普通の花火大会のスターマインは基本フィナーレの一回だけの場合が多いのですが、それが何度も見ることができるなんえ、なんと贅沢なんでしょう!
穴場スポット
長岡花火には、沢山の有料席が設けられますが、そこに入れなかったかたや、お金を払ってまではみたくない方へ、穴場鑑賞スポットをご紹介致します。
長岡花火は、信濃川に打上げられるので、川の左右両岸に観覧エリアが設けられます。
そして、その観覧エリアにはそれぞれ特徴があります。
長岡花火の鑑賞エリアの特徴
穴場鑑賞スポットのご紹介の前に、長岡花火の観覧エリアの特徴をご紹介致します。
どの位置から見るのと、どんな楽しみがあるのかを参考にしていただき、穴場鑑賞スポット選びにも活用いただければと想います。
画層出典元:https://nagaokamatsuri.com/
★長岡花火は広い河川敷があり、有料・無料の観覧席が充実しているので、花火を楽しめる場所取りは十分可能。
★大手大橋と長生橋の間のエリアが観覧席になっており、このエリアであればどこでも十分花火を楽しめます。
★正三尺玉を目の前で見たいのであれば、長生橋の上流側がおすすめ。
★フェニックスを間近で見たいのであれば大手大橋の下流側がおすすめ。
★できるだけ混雑を避けたいのなら信濃川の西岸側がよい。
★西岸で花火が打ち上げられるので、西岸で見るほうがより迫力がある。
★右岸は少し距離があるので、フェニックスや天地花火などの幅を大きく使って打ち上げられる花火を見るには、より全体が見渡すことができるという利点があります。
イオン長岡店の屋上
❐花火までの距離:1,100m
イオン長岡店は、花火の当時にに有料観覧席が設置されます。
オードブルと駐車券付のテーブル席が設けられ、値段も結構しますが、オフィシャルの有料席よりもある意味贅沢かもしれません。
距離的には1,100mと十分花火を楽しめる範囲になります。
長岡市立劇場の裏側土手
❐花火までの距離:1,500m
右岸側に位置する小さな公園。
距離的には1,500mと少々離れてはいますが、人が少ない穴場スポットです。
悠久山公園周辺
❐花火までの距離:4,500m
悠久山公園は広大な敷地に作られた公園で、花火を見るには遠いですが、一応遠目で見ることができる距離です。
人は少なく余裕を持ってみることが出来ます。
また、花火終了後も渋滞を避けることができる距離になります。
アピタ長岡店の屋上
❐花火までの距離:1,500m
ここは混む可能性がありますが、本会場エリアと比較すると楽ではあります。
スーパーなので、トイレがあるのが安心です。
古正寺公園
❐花火までの距離:1,600m
古正寺公園
イオン長岡店から少し遠くにある小さな公園です。
古正寺中央公園
❐花火までの距離:1,400m
ここも穴場スポットで、混雑は少なめ。
スポーツ広場
❐花火までの距離:3.500m
ここは蔵王橋付近にある、広場になり完全に空いています。
この距離になると、混雑はなく帰りの渋滞に巻き込まれることがないでしょう。
交通規制
まつり当日は交通規制が敷かれます。
そのため、近隣は毎年大渋滞が発生します。
夜の花火だけではなく、昼間は長岡まつりが開催されているため、長岡駅西側の大手通り、すずらん通り、セントラル通り、などが歩行者天国になり大規模な交通規制が敷かれます。
当日は駅周辺を車で走るのは避けたほうがよいでしょう。
長岡駅周辺はもともと一方通行の通りがあるので、そこに通行止めがされることにより、とても走るのが難しくなります。
夜の花火になるとメイン会場を挟む「大手大橋」「長生橋」も通行止めになります。
歩行者への交通規制もあり花火メイン会場からの帰り道は交通整備があります。
❐交通規制マップ
画層出典元:https://nagaokamatsuri.com/
駐車場
長岡花火に限らず、花火大会に近隣の駐車場に車を駐めて見に行くというのは避けたほうがよいでしょう。
その中でも長岡花火はその来場者数が大量なので尚更避けたいところです。
特設駐車場
特設駐車場は複数箇所設置され、全部の収容台数は6,660台になりますが、数十万人(1日)を超える来場者数を考えると、全く足りないということになります。
メイン会場近隣の駐車場は有料になり、少し離れた場所になると無料のところもあります。
❐駐車場マップ
穴場の駐車場
どうしても車で行くという方は次の選択肢がおすすめです。
車で長岡花火に行く方法
(1)メイン会場から離れた駐車場に停めてその付近から花火を見る
(2)長岡駅からいくつか離れた駅前の駐車場に車を駐めてそこから公共交通機関やシャトルバスを利用してメイン会場やその付近で花火を見る
(3)近隣の穴場駐車場に車を駐める
❐近隣の穴場駐車場
近隣で穴場の駐車場は次になりますが、穴場と言っても夕方に行っても満車ですので、am中に行って車を駐めてしまうことが必要です。
Pマーク(青)が駐車場
穴場駐車場
○イオン長岡店
花火まので距離は近く、ここから観覧もできますし、理想的な場所です。
○悠久山公園周辺
花火からの距離は遠くなりますが、その分人の流入は少なく、車を駐めて見ることが出来る確率は高いです。
○アピタ長岡の屋上
ここは、ショッピングモールの屋上が花火大会の当日に屋上が解放されますので、とても便利です。
駐車場予約サイト
駐車場予約サイトというのをご存知でしょうか。
これで予約が出来てしまえば、当日の駐車場は安心です。
事前に駐車場を予約するには次のサイトが便利です。
これらを使うと、車で行ったはいいけど、満車では入れないなんて事態を避けることができます。
1日単位だと1,000円~ありますし、場所によっては時間単位での利用も可能で、普通の駐車場よりも安めの設定です。
これらのサイトでは、一般人がカレージや空きスペースを使っていない時間帯にそれらを法人経由で貸し出すサービスです。
主なサービスは3つあリマス。
しかし、大渋滞にハマるということは覚悟しなければなりません。
有料席
長岡花火には、有料席があり、そのエリアは非常に広く設けられており、他の花火と比較するとても充実しています。
有料席は12種類あります。
画層出典元:https://nagaokamatsuri.com/
購入方法
❐販売期間
7月14日(土)~7月31日(火)PM6:30まで
❐販売場所
まちなか観光プラザ(長岡市大手通1-4-11水野ビル1階)
営業時間:午前9時30分~午後6時30分
※初日の7月14日(土)のみ午前9時からアオーレ長岡で販売。
※15日(日)以降は営業時間内に販売。
・所在地マップ
❐長岡花火チケットセンター
TEL 0570-082-083
(番号をお確かめの上、おかけ間違いのないようお願いいたします。)
受付時間 9:30~17:30(土日・祝日を除く)
左岸側の席(抽選飯場席)
❐マス席
1マス15,000円(180x180cm、定員6名)
河川域に設けられており、シート付属。
❐カメラマン席
1マス5,000円(定員2名)
陸上競技場スタンドの席なので、観覧しやすく撮影にはもってこいのベストボジション。
右岸側の席(抽選飯場席)
❐マス席
1マス18,000円(180x180cm、定員6名)
河川敷内に設けられた席。
※シート、クッション等はつかないので、自分で準備する。
❐ベンチ席
1席3,000円(定員1名)
堤防の傾斜部分に設置された席。
❐イス席
1席3,000円(定員1名)
河川敷内に設けられたパイプ椅子の席。
※車椅子でも観覧可能。
❐カメラマン席
1マス5,000円(定員2名)
※撮影にはベストなボジション。
❐身体障害者席
1マス4,000円(定員4名、駐車場1台含む)
左岸側の席(コンビニ販売席)
❐堤防上マス席
1マス15,000円(180x180cm、定員6名)
堤防上に設けられたマス席で、シート等はつかないので自分で準備する。
❐テーブル席
1席4,000円(定員1名)
河川敷に設けられたテーブル付きのイス席。
❐イス席
1席3,000円(定員1名)
河川敷内に設けられたパイプ椅子の席。
※車椅子でも観覧可能。
右岸側の席(コンビニ販売席)
❐フェニックスエリア席
1席2,000円(定員1名)
50人規模のエリアに区切った指定席。
❐フェニックステーブル席
1席3,000円(定員1名)
河川敷エリアに設けられたテーブルとイス席。
※車椅子でも観覧可能。
問い合わせ先)
❐屋形船(船上サジキ席・信濃川右岸)
長岡まつり屋形船協議会事務局 ㈱田中組内 TEL.0258-33-2711
〈問合せ対応時間〉月~土 8:30~17:00(第1、第3土曜日のみ)
❐サジキ席(信濃川右岸)
長生橋サジキ組合 長谷川宅内 TEL.0258-32-6408
〈問合せ対応時間〉月~金 9:00~17:00(12:00~13:00 は除く
まとめ
有名な花火大会へ行くには、すごい人混みのなかをもみくちゃにさらながら行き、着いた会場でも人だかりで、ストレスがかかるのは必至でしょう。
しかし、長岡花火は本当にすごいです。
その人混みのストレスを消し去ってしまうだけに有り余る魅力と感動があります。
普段実利的な利と理を考えて物事を判断し、選択をしている私たちですが、たった110分という短い時間のために時間と労力と知恵と経験を投入して制作された花火という儚い芸術。
それを見たからといって、なにも実利はないし、得もないものなのに、それに全力を出して制作する花火職人達がいると思うと、見ながら自然に涙が流れてきます。