「鏡開き」は正月にお供えしていた鏡餅を1月11日(関西:1月15日)にその餅を叩いて割りそれを食することにより、餅に宿っていた年神様からパワーを授かり今年の無病息災を願うという奈良時代から続いている神事(風習)です。

これと並行して、酒樽の蓋を開く神事も同じく「鏡開き」と呼ばれ一般家庭で行われる習慣はありませんが、会社の記念行事、大相撲の優勝力士、野球の優勝チームの祝賀会、結婚披露宴などで行わるシーンがを目にすることが多いでしょう。

もし、あなたが幹事になりこのような行事の準備をと実行を任された場合、鏡開きの進め方を頭に入れて準備をしていくことが必要になります。

そんな方のために「鏡開き」の準備と進め方についての情報をご紹介致します。


樽酒の「鏡開き」の由来


準備方法や進め方の前に、樽酒の鏡開きの由来やなんのためにやるのか?について識っておくと良いでしょう。

酒樽の鏡開きは、武士が出陣する前に武士たちの気持ちを鼓舞しようと、酒樽を割って振舞酒をみんなで飲み交わすということを行っていたことから、生まれた武家発祥の神事(風習)になります。

古くから酒樽の蓋のことを、丸くて平な形から「鏡」と呼んでいました。

さらに、鏡は魂が宿る大切なものであるとされており、そのため「割る」という表現を嫌い、「開く」に変えました。

このようにして、樽酒の蓋を割り飲み交わす習慣のことを「鏡開き」と呼ぶようになったというのが、この行事の由来です。

鏡餅の鏡開きも、乾燥して固くなった餅を木槌で叩いて割りそれを食しますが、割るという表現を「開く」に変えて「鏡開き」と称しています。

尚、鏡開きの「開く」は運を開くという意味も込められており、多くの行事に取り入れられています。

お酒という名称は一説によると”よろこびこと”に欠かせない飲み物であることから「栄え水(さかえみず)」と呼ばれるようになりそれが「さかえ」から「さけ」になったと言われています。

樽酒の鏡開きの意味をまとめると、「神が宿る鏡を開き、運を開き、お酒を飲むことで繁栄を願う神事」ということになります。

このことを頭の隅に入れて、行事の準備に取り組むとよいでしょう。

鏡開きの準備と手順


鏡開きの準備と手順をご紹介致します。

1.樽酒の準備

樽酒は楽天などの通販で、販売されています。

ご参考までに楽天のリンクを張っておきます。
→鏡開き樽酒

2.道具の準備

鏡開きの準備には、次の道具が必須です。

鏡開きの準備に使う道具

<タオル>
<ほうき>
<バール>
<カッター>
<ビニールシートやラップ>
<金槌>

 

3. 鏡開きの準備

このステップでは、鏡開きの準備をしますが、できるだけ実際セレモニーが行われる直前に行いましょう。
中はお酒なので、鏡(上の板)を外してから時間を置くとアルコールが蒸発して味が変わってしまいます。

↓準備作業のわかりやい動画(8分42秒)

Step1ビニールカバーを取り外す

ビニールカバーなどがかかっている場合はそれを取り外します。

Step2立縄を切る

樽酒本体を十字状に結んでい太い縄(立縄 )をカッターで切ります。
この際中心の結び目に近い所を4箇所切ります。

Step3 くちかがり縄(細い縄)を外す

七五三に結んであるくちかがり縄(細い縄)をカッターで切りはずします。

Step4 コモを樽とコモの間に押し込む

コモを樽とコモの間に織り込んで、押し込みます。
鏡(天井部の板)全体が全面露出する状態にします。
※コモとは、樽を包んでいるむしろ

Step5 立縄をコモと樽の間に織り込む

立縄をコモと樽の間に織り込むみます。

Step6 鏡をきれいする

鏡が露出したら、木くずやホコリをほうきなどではき、タオルで拭ききれいにします。

Step7 鏡を外す

バールと金槌で鏡を外します。
外しかたは、板ごとの先端と樽の間に金槌を使ってバールを叩き入れて、少しづつ開いていきます。
外したら傾かないように水平に鏡を上にかぶせます。

Step8 待機状態

中に木くずが落ちてしまった場合は、すくい網や杓などを使ってすくい取りきれいします。
そして、セレモニーまでホコリやゴミが入らないように、ビニールシートやラップなどをかぶせておきます。

これで準備完了です。





セレモニーの注意点


セレモニーの注意点をご紹介致します。

セレモニーに必要なアイテム

準備しておく必要があるアイテムは次になります。

準備するアイテム

□必須

紅白のリボンを巻いた木槌
杓(しゃく)

桝(ます)

□あったら良いもの

氷の入ったビニール袋
杓置き

入山札(まねき板)

進行上の注意点

準備が完了し、セレモニーを行う際の注意点は次になります。

(1)紅白のリボンを結んだ木槌を鏡の中央に置くこと。

(2)杓(しゃく)、桝(ます)を鏡の上に置くこと。
尚、杓と桝にプラスして杓置き、入山札(まねき板)準備するとよい。

(3)「鏡割り」は×「鏡開き」
近年このような行事の意味が分からないため「鏡割り」とアナウスする司会者が見受けられます。
鏡割りという言葉は縁起が悪いので、司会の方へは「鏡開き」と言うように確認と念押しをしておくこと良いでしょう。

(4)セレモニー前に氷を入れたビニール袋を樽の中へ入れておくと、保冷されるのでお酒が美味しくいただけます。

(5)お酒が残ったら、瓶に入れて持ち帰り早めいただきましょう。

まとめ


鏡開きは、ちゃんと準備すればなんてことはありませんが、細かい小道具を忘れがちです。

必ずチェックリストを作成し、事前に購入したら全部揃っているかどうかを確認するのがおすすめです。

それから、由来について意味が分かっていると、取り組みへの気持ちも違うのではないでしょうか。

素敵なイベントになることを祈っております。