樽酒による鏡開きは、〇〇周年記念祝賀会、優勝祝賀パーティー、〇〇発足祝賀会などのおめでたいイベントでは定番の余興になっています。
この鏡開きは、日本の武家から発祥した運を開くという意味が込められた神事です。
そのことから、結婚式の余興としても人気が高くお酒を飲むことが前提の場になので、とても親和性が高いとも言えます。
このコラムでは、結婚式の鏡開きのやり方、注意点、費用などのついての情報をご紹介致します。
酒樽を準備する
鏡開きのための樽酒は、清酒が入っている樽酒を購入するか、酒樽だけのものと清酒を別々に購入するかの2つの方法があります。
それぞれのメリット・デメリットは次になります。
(1)清酒が入っている樽酒を購入
・メリット
樽の杉の香りが、日本酒に爽やかで程よいコクを生み出し飲みやすい味わいが楽しめる。
・デメリット
鏡を一旦外す作業が伴う。
(2)酒樽のみと清酒を別々に購入
・メリット
樽の鏡を外す作業がなく準備が楽。
・デメリット
見た目だけの樽酒になり、木の風味がないお酒なる。
(3)総論
結婚式参列者の中に、日本酒が好きでこだわりがあり、樽酒なのに樽酒の味がしないと不満に思いう人は殆どいないと考えます。
清酒入りの樽酒の鏡を外す作業は面倒くさいとも言えますが、その作業も捉え方によっては楽しめますし、また鏡開きという神事に気持ちが乗るという側面もあると思います。
結婚式場に依頼でできる場合は、費用と相談してお願いすることも選択肢になるでしょう。
鏡開き樽酒の鏡の外す手順は次のコラムをご参照願います。
樽のサイズとお酒の量は?
樽のサイズとお酒の量はどの程度が適切なのか?についてご紹介致します。
結婚式のゲストの人数によって変わるというのはもちろんなのですが、樽のサイズはできるだけ大きいものが良いので一番大きい四斗樽がおすすめです。
大きければ大きいほどは迫力があり豪華で華やかな雰囲気が演出できるからです。
四斗樽のスペックは次になります。
中に入れるお酒の量の目安は一合枡で振る舞うことを前提にすると、一升(1803.91ml)で10名分になります。
お酒の容量目安は次になります。
お酒の容量目安
1斗(いっと)=10升(じゅっしょう)=100合(ひゃくごう)=100名分
4斗樽を準備し、それに目一杯入れると400名分になりますので、ゲストの人数がそれよりも少ない場合は、4斗樽で底上げできるものを購入し、必要な容量分だけお酒を購入するというのが良いでしょう。
※4斗樽を底上げして、清酒を1~2斗入れている商品が売られています。
斗、升、合の容量を参考までに次に書いておきます。
升=1803.91ml
合=180.39ml
鏡開きにかかる費用はいくら?
鏡開きにかかる費用はいくらになるでしょうか?
結婚式場のオプションメニューの相場が7万円~15万円。
なお、自前で用意することもできます。
ゲストが100名だとすると、下記が目安となります。
ゲスト100名の費用例
・木槌(紅白リボン付)×3本 4,500円(3本計)
・柄杓(杓置きセット) 3,000~5,000円
・一合枡×人数分 @200円~600×100名分=20,000円~60,000円
・入山札(まねき板) 2,500円
合計 100,000円~152,000円
※税抜き
ゲストの人数が多いと、1合枡の費用がかさみますので、結婚式場オプションのほうが安くなる可能性が高いです。
2斗の酒樽にすると、1万円程度安くなります。
ネットで、最安値を探せばもう一声安くすることは可能ですが、お任せできる結婚式オプションにするか、自前で準備するかは手間と費用を比較して最終的に決めましょう。
鏡開きの注意点
鏡開きをするのに注意が必要な点は次になります。
結婚式場のオプションメニューを使う場合は、1合枡をゲストにプレゼントするかどうかを式場担当者へ連絡しましょう。
プレゼンとする場合は、持ち帰り用のビニール袋などを準備してもらえます。
最近は「鏡割り」とアナウスする司会の方が多いのですが、割るという言葉は縁起が悪いので、ちゃんと「鏡開き」という名称にするよう念押しておきましょう。
自前で準備する場合は再度になりますが、次のものが必要な数量手配できているかの確認が必要です。
準備アイテム
・木槌(紅白リボン付)×3本
・柄杓(杓置きセット)
・一合枡×人数分
・入山札(まねき板)
あとは、樽酒にした場合鏡開きができる状態に準備する必要があり、それを式場側へ依頼しましょう。
準備の手順・方法の詳細は次のコラムをご参照ください。
まとめ
鏡開きは結婚式というお祝いの門出で、運を開くという本来の意味に加えて、式の雰囲気に色を添える効果もあります。
そして、自前で用意する場合はそれなりに手間がかかります。
ゲストの人数が少なければ、自前もありかもしれませんが、100名を超えるようだとその手間を考えるとメリットはあまりないよう思います。
素敵な結婚式になることを祈念しております、、、