寒緋桜の花言葉は?開花時期はいつ?名所はどこ?

お花見の時期になると、桃色の花をつける桜の木ですが、その殆どはソメイヨシノです。

桜=ソメイヨシノと言っても良いほど日本で見かける桜はソメイヨシノで占められていますが、桜は非常に沢山の品種がある樹木だということは以外に知られていないようです。

 

そんな中、寒緋桜は決してメジャーな品種ではないのですが、その艶やかな濃い桃色の花びらから出る美しさを好む方が多いのです。

どこでも見られるものではないというのも、魅力の一つです。

このコラムでは、寒緋桜の花言葉、見られる地域、開花時期、名所などの情報をご紹介致します。

寒緋桜の花言葉

寒緋桜の花言葉
寒緋桜の花言葉は次の4つです。

「あでやかな美人」 「善行」 「高貴」 「尊大」

この花言葉の由来は、濃いピンク色の花びらを、下向きに向かって咲かせる姿から、「艶やかな美人」という花言葉が付けられたと言われています。

寒緋桜のデーター

寒緋桜のデーター
バラ科、サクラ属に入る寒緋桜(カンヒザクラ)は学名「Prunus campanulata」と呼ばれ別名をヒザクラ(緋桜)、タイワンザクラ(台湾桜)、ヒザクラ(緋桜)とも呼ばれています。

原産地は台湾、中国南部になり、温暖な地域で生育します。

寒緋桜のデーターをご紹介します。

項目 内容
開花時期 1月、2月、3月
花の色 濃いピンク
名称 寒緋桜(カンヒザクラ)
分布 原産地は台湾、中国南部で、日本国内では鹿児島県、琉球列島に分布する。
生育地 山地、庭園樹、公園樹
サイズ 約10メートル
分類 バラ科 サクラ属
学名 Prunus campanulata

 

 

寒緋桜の特徴

寒緋桜の特徴
寒緋桜の花びらは、キキョウ科の植物カンパニュラに似ていることから、カンパニュラのようなという意味で、「Prunus campanulata」という学名が付けられました。

寒い時期に開花し花びらが緋色に染まることから、「緋寒桜(ひがんざくら)」と名付けられましたが、「彼岸桜(ヒガンザクラ)」と間違えないように「寒緋桜(カンヒザクラ)」と呼ばれることが多いです。

 

寒緋桜(カンヒザクラ)の開花時期、名所・鑑賞スポットは?

寒緋桜(カンヒザクラ)の開花時期、名所・鑑賞スポットは?
寒緋桜は1〜3月の上旬にかけて咲き、花びらは白や濃いピンク色で下向きに花を咲かせ、樹高は5~10mほどになり、1つの枝に2cm前後の花を多数つきます。

緋寒桜(ヒガンザクラ)の代表品種が寒緋桜(カンヒザクラ)になり、日本国内の分布は沖縄県で多く見られ1月頃には開花します。

有名所では名護城などがあり、「日本一早い桜」を楽しむことができるということで、観光名所にもなっています。

お花見の名所に多く見られる「河津桜」はこの寒緋桜を品種改良して作られたものです。

寒緋桜が見られるお花見の名所は、全国各地にあります。

大所は次になります。

寒緋桜の名所

  • 千葉県野田市「清水公園」
  • 東京都文京区「ホテル椿山荘」
  • 茨城県那珂市「静峰ふるさと公園」
  • 東京都八王子市「多摩森林科学園」
  • 千葉県船橋市「ふなばしアンデルセン公園」
  • 東京都台東区「上野恩賜公園」
  • 東京都江東区「清澄庭園」

    以外なのですが、関東でサクラの名所として、賑わいを見せるところで主に見ることができ、温暖な地方には見られるところが
    少ないですね。

     

    名護市の寒緋桜

    名護市の寒緋桜
    先に述べた名護市の寒緋桜について、もう少し詳しくご紹介します。

    寒緋桜の名所になっている名護市ですが、実は名護市に生えているものは元々自生していたわけではありません。

    県立農学校が寒緋桜の苗を近隣の家々に配り、それぞれの人達が植えたことにより、寒緋桜が名護市内で増えていったという説が有力です。

    名護市内でも有名なのが、「名護城」にある寒緋桜です。

    名護城の寒緋桜も自生していたものではなく、大正初期に地元の青年団の人達が寒緋桜を植樹したことによって今の寒緋桜があるそうです。

    元々沖縄では「お花見」という習慣がなかったのですが、この名護城に植えられた寒緋桜の下で、サクラ眺めながら酒の宴を開く人達が現れて、それによって沖縄にもお花見が広まっていったそうです。

    寒緋桜の別名

    寒緋桜の別名
    寒緋桜に「緋桜」「台湾桜」「元日桜」という別名があります。

    これらの別名の由来は次です。

    ❏緋桜
    多くのサクラの花は薄いピンク色をしていますが、寒緋桜は濃いピンクで、個体によっては緋色に近い色をしています。
    このことから、他のサクラと分ける意味で「緋桜」という別名が生まれました。

    ❏台湾桜
    これは、寒緋桜が台湾に沢山自生しているサクラであることから、呼ばれるようになった名称です。

    ❏元旦桜
    旧暦のお正月頃に花を咲かせることから、このような名前が付けられました。

    色味的にも縁起が良いので、新年を祝う元旦と結びつけたことによって生まれた名称のようです。

     

    寒緋桜の楽しみ方

    寒緋桜の楽しみ方
    多くの桜は早くても3月頃に開花するところが多いですが、寒緋桜は冬に咲く桜です。

    春の訪れの前に、プラスして楽しめる機会を提供してくれる桜ですね。

    ただし寒いので、レジャーシートを広げて宴会とはいかないかもしれませんが、散策して楽しむには良いと思います。

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