七夕の時期に耳にする「笹の葉サラサラ~」という七夕の歌の曲名は「たなばたさま」なのですが、私は最近までこの曲名すら知りませんでしでした。
ましてや、歌詞を読んだことや、その意味も知りませんでした。
七夕そのものも、由来がありますがこの「たなばたさま」にも由来や込められた意味があります。
このコラムでは、「たなばたさま」の歌詞とその意味、由来につていご紹介致します。
「たなばたさま」の歌詞
たなばたさま
補作詞:林柳波
作曲:下総皖一
ささの葉さらさら のきばにゆれる
お星さまきらきら きんぎんすなご
ごしきのたんざく わたしがかいた
おほしさまきらきら そらからみてる
たなばたさま(歌詞字幕付き)
「たなばたさま」歌詞の意味
ここからは歌詞の意味についてです。
◇ささの葉さらさら のきばにゆれる
→短冊を飾った笹の葉が、夏の風によってサラサラと揺れる様を縁側から眺めている様子が歌われています。
【解説】
ここで不明な単語は「のきば」だと思いますが、この意味は「軒端」と書き軒の端っこを指します。
つまり、屋根の端、庇(ひさし)のことを言います。
◇お星さまきらきら きんぎんすなご
→星屑が砂子のように輝いている情景が歌われています。
【解説】
ここで不明な言葉は「きんぎんすなご」でしょう。
すなご(砂子)とは金箔や銀箔を細かい粉にした、蒔絵や色紙の装飾に使われている材料です。
◇ごしきのたんざく わたしがかいた
→5色の短冊にワクワクして願いごとを書いたことが歌われています。
【解説】
「ごしきのたんざく」とは5色の短冊という意味で具体的な色としては「青、赤、黄、白、黒(紫)」のことを指します。
この五色の色は、七夕の由来となる中国の「乞巧奠」という行事から来ています。
この5色は、中国の陰陽五行では厄払いの効果があるとい言われている色になります。
また、織物の技術向上を願い5色の糸を使ったものを飾る風習が中国にあり、それが日本に伝わり変化していき短の5色になりました。
「わたし」という言葉が入っていますが、歌う子どもたちにに感情移入してほしいという思いで、入れられています。
◇おほしさまきらきら そらからみてる
→1番の歌詞では下から星を眺めている様子を表していたのに対し、ここでは空から見る星の様子で、俯瞰した形になっています
子供に説明するとしたら
この歌詞の意味を子供に説明するとしたら。
笹に飾ったお願いごとを書いた色紙(短冊)が、夏の風にゆらゆらと揺れて、その書いた願いが叶うことを思いながらワクワクしている様子を歌っているんだよ。
と言って、短冊に願い書かせて上げるとよりワクワクするでしょう。
まとめ
大人もですが、やはりお子様が短冊に願いごとを書く前に、説明してあげると良いでしょう。
子供なら、書いたことが本当に叶うかもしれないと一瞬でも思えるなら幸せだと思うのです。