石見銀山はつまらないから、行かないほうが良いという人が多くいますが、それは本当なのでしょうか?
もし事実なら、それには理由があるはずです。
この記事では、世界遺産にも指定されている石見銀山が、ほんとうにつまらないのか?につてい考察してみます。
- 石見銀山がつまらないかどうかが分かる
- 石見銀山がつまらないかどうかの、判定基準がわかる
目次
石見銀山の基本情報
石見銀山銀山の基本情報をご紹介致します。
- 世界遺産登録:2007年
- 住所:〒694-0305島根県大田市大森町イ1597-3
- 生産量:世界の銀産出量の1/3を日本が占めていた時代があり、そのうちのかなりの部分を石見銀山がで産出していた
- 面積:529ha(東京ディズニーランド11個分)
- 世界遺産になった理由:坑道・工房などの遺跡が豊富で、保存状態も良いため、銀山に関連する積出港、街道が自然環境と一体になっており、文化的景観も残っている
- アクセス:大阪から車で4.5h・電車で5h、東京から高速バスで6.5h
- 駐車場:400台(石見銀山世界遺跡センター駐車場)
石見銀山の歴史にはロマンがある?
2007年に世界遺産に登録された「石見銀山」ですが、歴史的な話をしますと、1527年に発見されて以来16~17世紀に渡って、世界の流通量の1/3が日本産の銀で、日本産の銀のほとんどが石見銀山産出の銀だったそうです。
日本史で習った、キリスト教を伝えたスペイン人のフランシスコ・ザビエルがが、ポルトガルのシモン・ロドリーゲス神父にあてた手紙には、「日本をプラタレアス(銀)諸島と呼んでいて、このプラタレアス(銀)諸島の外に、銀のある島は発見されていない。」と書かれていた。
このことから、その当時の日本が銀を世界へ供給していた、主力生産国であったこと推測できます。
ー島根県のホームページ参照情報ー
つまり、当時日本が世界における銀の一大産地であったことがわかります。
日本史が好きな人にとっては、16~17世紀ポルトガルの商船が日本に入ってきて、フランシスコ・ザビエルがキリスト教の布教活動に、入っていたなどの時代で、そこに、銀という巨万の富を生む素材が日本の鳥取県という、地域に存在していたことを想像すると、そこには、面白さがあるのかもしれません。
しかし、日本史に興味の無い人にとっては、何も感じないかもしれません。
石見銀山のメインスポットは6つ
石見銀山のメイン観光スポットは6つあります。
-
龍源寺間歩
-
世界遺産センター
-
グルメ
-
銀の店
-
羅漢寺 五百羅漢
-
いも代官ミュージアム
この6つのメインスポットで、どれだけ楽しめる要素があるのか?という点が、石見銀山がつまらないのか、楽しめるのかの判断ができると思います。
石見銀山がつまらないか、楽しめるのかについてのポイントを次に挙げます。
- 石見銀山独自のもであるかるかどうか
- そのスポットで楽しめる要素はどんなものがあるか
石見銀山6つのスポットを評価してみる
先に挙げた石見銀山の6つのメインスポットを、評価をしてみようと思います。
龍源寺間歩
龍源寺間歩は、石見銀山にしかない独自の観光スポットであると言えます。
「間歩」とは銀を掘るための鉱山の掘り口・坑道のことを言います。
石見銀山にはこの間歩が約1,000もあります。
このたくさんの間歩のうち龍源寺間歩は600mの長さがありますが、そのうち入り口から160mまでを、常時観光スポットとして誰でも入れるようにされています。(有料)
中に入ると、冬は暖かくて、夏はひんやりとしています。
間歩は全てノミを使ってほっていたため、壁面にはノミの跡がそのまま残っています。
石見銀山絵巻等の展示、縦100mの高さで垂直に掘られた竪坑などを見ることができます。
割と広い入口
夏にいくとひんやりしてる坑道の中
かなり狭い
排水坑も残している
排水
出口付近は狭い
【評価】
龍源寺間歩の評価は、3としました。
3にした理由は、銀を生産していた人たちが、ここで銀を採掘していたと感じさせる息遣いみたいなものを、表現する事物がすくないという点がマイナス要素。
石見銀山で銀を生産してた現場が、それなりの状態で保存されていて、それを目の前で見ることができるという点は、評価できる。
このプラスマイナスを総合すると5点満点で3点と判断しました。
まーこれは、私の独断と偏見ですが、、、、、
石見銀山世界遺産センター
石見銀山世界遺跡センターは、評価の対象外としました。
理由は、博物館・資料館などと違い、石見銀山世界遺産センター内に展示されているものは、あくまで模型・レプリカです。
石見銀山のコンテンツは、実際にある間歩などの遺跡にあるという点を考えると、このセンターはコンテンツではなく、案内所でありコンテンツではないと考えました。
グルメ
石見銀山には、複数の飲食店が並びます。
人気がある「Cafe住留」の「牛すじトロトロはやし」は確かに美味しくて、評価も高いです。
また、古民家を活用して店舗にしているお店が多くあり、風情があって、それを楽しむことはできるでしょう。
しかし、これは石見銀山独自のもではなく、他にもたくさん存在します。
お店は味も、雰囲気のなかなかのところがあるという点はプラス。
独自性がないという点はマイナス。
【評価】
銀の店
石見銀山には「銀の店」というシルバーアクセサリー店があります。
じゃらんのレビューをみると、3.6点がついていますので、なかなかの評価を得ていると考えられます。
しかし、石見銀山とのつながりがなく、日本中にあるシルバーアクセサリーとの違いがありません。
石見銀山で取れた銀を使ったシルバーアクセサリーを売っているとしたら、それは価値が高いと思いますが、石見銀山は1923年(大正12年)に閉山しており、石見銀山産シルバーアクセサリーと言うのは実現不可能です。
つまり、石見銀山にある独自性が無いわけです。
しかし、普通のシルバーアクセサリー店として、一定の評価を受けている点はプラスに評価できます。
【評価】
羅漢寺「五百羅漢」
羅漢寺「五百羅漢」は、銀山の採鉱作業中に亡くなった人々を供養するために、つくられた五百羅漢像です。
幕府が富を得るために、生産した銀という素材。
そのために死んでいった、たくさんの人々を供養するための彫像は、日本の歴史を考える上で重要なものであることは、間違いないでしょう。
そして、それが楽しめるものがどうかはそれぞれの好みであると思います。
【評価】
いも代官ミュージアム
代官の愛称が名前になったミュージアムです。
いもミュージアムは、大飢饉がおきたときに、「さつまいも」で大勢の人々を救ったと言われている、井戸平左衛門という代官にちなんでつけられた、ミュージアムです。
井戸平左衛門の資料をメインの展示物としていますが、石見銀山の歴史をたどる資料なども展示されています。
石見銀山が世界遺産に登録されたあとに、創設されたミュージアムです。
正直この人々を救ったとされている、井戸平左衛門という代官のストーリーは、どれだけ歴史的史実に基づいたものなのかに、疑問を持ちます。
かりに、事実だったとしても、そこに迫力が全く伴いません。
石見銀山が世界遺産に登録されたことで、無理やり作った感満載のミュージアムに見えてしまいます。
【評価】
石見銀山の総評
評価を一蘭にしました。
スポット | 評価 |
龍源寺間歩 |
3
|
世界遺産センター | 無評価 |
グルメ |
2.5
|
銀の店 |
2
|
羅漢寺 五百羅漢 |
2.5
|
いも代官ミュージアム |
1
|
総合 |
2.2
|
人によって、評価は様々だとは思いますが、石見銀山はつまらないか?と聞かれたら、私は、5点満点で2.2点に評価しましたと言います。
しかし、この前提は日本史が好きな人には当てまはまらない可能性があります。
室町・安土桃山時代から、日本が世界へと銀という貴重な素材を送り届けていたという事実。
その次代にグローバルな産業をあったという事実を考えると、興奮を覚える人がいるかもしれませんから。
多分ありえませんが、石見銀山の物語が、NHKで大河ドラマ化されたりしたら、石見銀山が今とは別のものに塗り替えられるので、評価は劇的に変わります。
まとめ
ここまでの内容を次にまとめます。
- 石見銀山が世界遺産に登録されたのが2007年
- 石見銀山は広大な面積を誇り、それは529ha(東京ディズニーランドの11個分)
- 石見銀山は1527年に発見されて以来、16~17世紀に渡り銀の世界の主力生産を担った
- 世界地図には、プラタレアス(銀)諸島という表記で記載されていた
- 石見銀山には6つのメインスポットがあるので、それごとに評価
- 総合評価は5点満点で2.2点
- 日本史好きの人は高評価をつけるかも