カタツムリが卵を産み増やす方法は?産まれた後の育て方はどうすれば良い?

カタツムリが卵を産み増やす方法はと、産まれた後の育て方についてご紹介致します。梅雨の時期になると、よく見かけるようになるカタツムリ。お子様が飼いたい言い出し、家で飼っている方もいるでしょう。

そのカタツムリを増やしたいと思ったけど、どうやったら卵を生むのでしょうか。また、産んだら孵化させるには何か注意点があるのでしょうか。カタツムリが卵を産み増やす方法のコツと、産まれた後の育て方についての詳細を解説致します。

 

 

 

カタツムリにはオス・メスがない


普通は卵を生むにはオスとメスの両方必要ですが、カタツムリは「雄雌同体」の生き物なので、一つのカタツムリの体にはオスとメス両方の生殖器官が存在します。

 

そのため、オスとメスの区別がなく、全てのカタツムリが、卵を産むことができます。

 

その理由は次になります。

カタツムリが雄雌同体である理由

(1)移動できる範囲が小さい為、異性を見つける能力が低い
(2)移動速度が遅く、他の動物・昆虫に食べられう為、生存率が低い
(3)近辺に餌がなくなった場合には、移動が遅い為、死んでしまうことが多い

以上の理由から、カタツムリは広範囲に渡って活動しながら生き残ることはできない性質があるため、オスとメスが別れていると絶滅してしまいます。

 

出会った2匹の両方が卵を生むことができることで、卵を産むチャンスを多く持つことになり、子孫を残せる可能性を高めています。

 

 

 

カタツムリが卵を産む条件は?

↓カタツムリの卵の中で、赤ちゃんが動く動画

カタツムリが卵を産むには、基本的に2匹が交尾して生まれますので、最低2匹のカタツムリがいることが条件になります。

 

しかし、たまに1匹でも生まれることがあります。

 

いわゆる自家受精と言って、1匹のカタツムリが自分で精子を出し受精してしまうのです。

 

先に述べたように、移動能力が低いカタツムリが子孫を残す為に持っている特有の能力なのでしょう。

 

また、卵は土の中に産むので、飼育ケースには赤玉土、川砂、腐葉土などを下入れて置く必要があります。

 

 

 

カタツムリの卵を産む時期

↓カタツムリが卵を産む瞬間の動画

カタツムリは、暑さにも寒さにも弱いため、冬は休眠し、殻の入り口に薄い膜を張って乾燥を防ぎます。

 

また、夏の暑い時期も同じく休眠します。

 

卵を産む時期はそれ以外の5~7月に多くを産みます。

 

カタツムリは2匹が共寝したときに、互いに精子を送り込みあい受精します。

 

受精してから、10日~60日経過すると、湿った土の部分を自分の頭を使って堀リ、その穴に卵を産み落とすと、そこを塞ぎます。

 

卵は大体30個程産み、大きい種類のカタツムリは100個産むものまでいます。

 

 

 

カタツムリの卵が産まれた後

↓カタツムリの卵が孵化する動画。

 

卵を産んだら、そのままにしていても大丈夫ですが、親が卵を食べてしまったり、踏んで潰してしまったりすることがあるので、安全を見て違う容器移すのがベストです。

卵を孵化させる為に必要なこと

(1タッパーなどの容器にキッチンペーパーやスポンジなどを湿らせて置き、その上に卵を乗せる
(2)孵化するのは大体一ヶ月程かかる
(3)卵を入れたらラップでふたをして、空気穴は必要ない
(4)乾燥に弱いのでまめに霧吹きしてあげる
(5)暗めの場所に置く
(6)大体一ヶ月で孵化するので、産まれたらラップに小さな空気穴を開ける
(7)餌はキャベツやレタスなどを与える
(8)小さいときは、卵のときと同じく乾燥に弱いので、霧吹きはまめにする

ある程度、大きくなったら、あとは大人と同じ飼育方法になります。

カタツムリの飼い方は次のコラムをご参照ください。

まとめ


カタツムリは生まれると直ぐに自分で餌を見つけて生きていきます。

 

いきなり独り立ちするのです。

 

カタツムリの子孫繁栄戦略は多くが敵に食べられてしまうので、たくさん産んで、産まれたら直ぐに自力で生きていくというものです。

 

たくさん産まれて、運良く生き残ったものが卵をたくさん産んで、子孫を残すというサイクルを回しているのです。

 

一つ一つの個体の戦闘能力が低いので、この方法しか無いということでしょう。

 

哺乳類のように、少数の子供を産み、独り立ちするまで親が守って上げながら教育するという戦略と対極にありますね。

 

厳しいですね。

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