仙台七夕まつりは、藩祖伊達政宗公の時代から続いている、非常に古い伝統行事です。
その装飾は、星祭りの優雅さと飾りの豪華絢爛さを併せもっており、日本一の来場者数を誇る全国的に有名な七夕まつりとして浸透しています。
多くの七夕まつりは、旧暦7月7日の行事として全国各地に広まって行きましたが、 仙台七夕まつりは新暦の1ヵ月後にずらし、毎年8月6日から8日に開催しています。
期間中は、仙台市駅前の商店街を中心に、街中が色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされ、来場者は毎年200万人を超える規模を誇っています。
飾られる七夕飾りは絢爛豪華で非常に手のこんだ仕掛けがなされており、見る人を楽しませてくれます。
このコラムでは、仙台七夕まつりの見どころ、日程、混雑回避方法、などについての情報をご紹介致します。
目次
仙台七夕まつりの日程などの基本情報
仙台七夕まつりは、毎年8月6~8日の3日間で開催されます。
土日ではなくても、この日程は固定です。
まず、仙台七夕まつりの日程他の基本データーをご紹介致します。
項目 | 内容 |
開催日程 | 2018年8月6日(月)・7日(火)・8日(水)、開始は10時、22時頃終了(最終日は21時頃終了)、お祭り広場は3日間とも10時~21時 |
開催場所 | 仙台駅前中心部、周辺の商店街、勾当台公園ホ市民広場他 |
料金 | 無料 |
交通 | ◆JR仙台駅前◆お祭り広場へは、仙台地下鉄南北線「匂当台公園駅」から直ぐ |
駐車場 | なし、普通の有料駐車場に止めるしかありません |
問い合わせ先 | 仙台七夕まつり協賛会(事務局:仙台商工会議所)電話:022-265-8185 |
七夕まつり来場者数ランキング
七夕祭りの来場者数ランキングを調べてみました。
「仙台七夕まつり」は堂々1位です。
順位 | 名称 | 動員数 |
1位 | 仙台七夕まつり (宮城・仙台市) | 204万人(2014年) |
2位 | 湘南ひらつか七夕まつり (神奈川・平塚市) | 167万人(2016年) |
3位 | 安城七夕まつり (愛知・安城市) | 104万人(2017年) |
4位 | 水戸黄門まつり (茨城・水戸市) | 100万人 |
5位 | 茂原七夕まつり(千葉県茂原市) | 81万人(2016年) |
6位 | 阿佐ヶ谷七夕まつり (東京・杉並区) | 80万人 |
7位 | 清水七夕まつり (静岡・静岡市) | 60万人 |
8位 | 下町七夕まつり 東京都台東区) | 44万人 |
9位 | 福生七夕まつり(東京都福生市) | 40万人 |
10位 | 橋本七夕まつり(神奈川県・相模原市) | 39万人 |
仙台七夕まつりの見どころ
見どころはたくさんあります。
主なものは次になります。
仙台七夕まつりの見どころ
仙台七夕まつりイベントマップ
仙台七夕まつりのイベント関連の場所のマップは次になります。
笹飾り
京の友禅千代紙、江戸千代紙などの高級和紙と青竹で作られたメイン通りに飾られる笹飾りは、仙台七夕まつりの名物です。
仙台駅から約2,500mに及ぶアーケード街に、大小3,000を超える七夕飾りが、通りにぎっしりと並びます。
大きなくす玉に、長い吹き流しがついており、どれも色鮮やかで意匠を凝らしたものばかりです。
毎年作られる飾り、くす玉や吹き流しのデザインには全て色々な思いが込められています。
七夕飾りの大半を作っているのは、地元の老舗紙店である鳴海屋紙商事という会社です。
仙台にある、さまざまな企業や団体からデザインイメージを聞き、仙台市内の職人たちによって、ひとつひとつ手作業で作り上げています。
1度の祭りだけで使って終わるのにはもったいないと思うレベルの、芸術作品なのです。
七つ飾り
まつりに使われる飾りには七つ飾りが必ず使われています。
これら七つの飾りには、昔からそれぞれに願いが込められており、その伝統が今でも継承され続けています。
その7つは次になります。
七つ飾り
-
- 「巾着」→富と貯蓄、商売繁盛の願い
- 「短冊」→学問や書の上達の願い
- 「屑篭(くずかご)」→清潔と倹約の願い
- 「紙衣(かみごろも)」→災いや病の身代と裁縫の腕前向上の願い
- 「千羽鶴」→家内安全や長寿の願い
- 「投網(とあみ)」→豊漁豊作の願い
- 「吹流し」→織り姫の織り糸を象徴で手芸や機織の上達の願い
七夕まつり前夜に行われる花火大会
前夜祭として開催される、「仙台七夕花火大祭」も見どころです。
項目 | 内容 |
打上数 | 1万6千発 |
製作者 | 名工芳賀火工 |
開催日時 | 2018年8月5日(日)19:00~ |
2018年は8月5日の19時スタートで、東北大学百周年記念館(川内萩ホール)付近より打ち上げられます。
4号花火の連発、特大スターマインなどのど迫力の花火や音楽と連動させたイリュージョン花火などのアート性も高い花火を見ることが出来ます。
町中で開催される花火大会の中では16,000発というのは、最大級の花火大会になります。
尚、この打ち上げポイントは、かなり町中に近いところになるので、普通に町を歩きながら、打ち上げられる花火側に窓がある飲食店など無数のポイントから鑑賞できるとうのが魅力です。
【打ち上げポイント】
メインの鑑賞スポットは、近くにある仙台西公園で、そこでは花火の前に野外ライブなどのイベントが開催されます。
花火の日の屋台
花火大会の日には、たくさんの屋台は並びます。
営業時間:昼の12~15時開店、21時頃閉店。
場所:西公園付近
メニュー:焼きそば、たこ焼き、たいやき、などの定番に加えて、牛タン、笹かまぼこ、三角油揚げ、などの露店あります。
【露店出店場所】
お祭り広場
勾当台(こうとうだい)公園市民広場をまつり期間中には「おまつり広場」と題して、ステージ、音楽演奏、18時から始まる盆踊りなどを楽しむことができ、露店も立ち並びます。
2017年では、来場者参加型の盆踊り、夜になるとロマンチックな光をはなつ「竹あかり」、「七夕伝承館」、織姫像ライトアップ、織姫短冊、キャンドルアート、ミニ七夕作成体験コーナーなど、まつり期間中あきさせることなく盛りだくさんの内容でした。
ORIHIME短冊
「お祭り広場」の中に、「ORIHIME」というコーナーが設けられ、織姫と彦星の伝説に習って、恋愛成就を願う短冊を書くのです。
書かれた短冊は仙台市内にある「藤坂神社」へ奉納され、ご利益も期待できます。
瑞鳳殿ナイト
七夕まつりで遊んだあとは、夜に瑞鳳殿へいくというのがおすすめです。
「瑞鳳殿」は仙台市中心部からバスにのり、約15分のところにあります。
伊達政宗が眠る霊屋「瑞鳳殿」では期間中の8月6日~8日「瑞鳳殿七夕ナイト」が開催されます。
七夕まつりの喧騒から、瑞鳳殿へつくと一気に静かで清らかな空気が流れています。
桃山文化の遺風を継承している霊屋は非常に華やかで繊細な装飾が施されており、芸術的価値も高く、昼間でも非常に厳かな雰囲気がある場所です。
期間中の「瑞鳳殿七夕ナイト」では、参道や境内に約1,200本にも登る、竹灯籠と夜の瑞鳳殿がライトアップされ、幻想的な空間が演出されます。
瑞鳳殿・七夕ナイト(2015.08.06撮影)
写真14枚更新!
【http://t.co/ogctKqZuTV】#瑞鳳殿 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/xhPQYSF2O5— 玄佑 (@O_o8O) 2015年8月7日
仙台城跡夕涼みイベント
仙台城跡は伊達家代々の居城跡で、市街を一望できる景色は素晴らしいものがあります。
伊達武将隊による「仙台城跡ナイトイベント」が開催されます。
仙台城跡はイベントがなくても、伊達政宗のお城観光、素晴らしいロケーションを楽しめるので、おすすめです。
前夜祭の交通規制
2017年の情報になりますが、仙台七夕花火祭の交通規制は下記になります。
たぶん2018年もほぼ同じ規制が行われると予想します。
七夕まつりの交通規制
まつり期間中の交通規制情報ですが2017年の規制は次になります。
2018年も同じ規制になると予想します。
◆まつり期間中の交通規制
場所 | 時間帯 |
仙台三越周辺 | 午前8時~午後10時 |
電力ビル周辺の一番町3丁目 | 6日午前7時~午後10時、7、8日午前9時~午後10時 |
中央通に交わる一部路地 | 午前7時~午後10時 |
国分町通と稲荷小路を結ぶ一部路地 | 午後7~10時 |
勾当台公園市民広場周辺の一部 | 6日午前9時~8日午後10時 |
仙台七夕まつり駐車場
3日間での来場者は200万人を超えるので、普段は来ないプラスアルファーの人が約70万人/日に来るわけです。
駐車場の数はたくさんありますが、am10時を過ぎたら満車ばかりの状態になります。
車で行く場合は、祭り開始よりも1~2時間早く来て駐車しておくのが良いでしょう。
それと、駐車場は市街地から少し離れた場所に駐めると渋滞にハマる距離が短くなります。
※基本的に公共の交通機関を利用するのがおすすめです。
次は仙台駅付近の駐車場マップになります。
仙台七夕まつりの混雑回避方法
最近の傾向として、漫画のキャラクターになぞらえた七夕飾りが出されることが多く、このケースではその人気が高く、マニアで人だかりができます。
そうでなくても、メインのアーケード街の混雑は半端ないです。
正直、仙台七夕まつりの混雑を回避する方法はあまりありなく、am10~11時の間はわりと空いているので、その間楽しむという方法ぐらいです。
超混むということは覚悟していきましょう。
まとめ
仙台七夕まつりは、その歴史も古く各企業、店舗、地元の支援団体、自治体が全力で盛り上げるイベントです。
その気持の入れようは半端なく、行くとその意気込みが伝わってきます。
イベント、笹飾り、巨大な七夕飾り、まつり広場でのイベント、露店(屋台)の種類と味、イベントの豪華さ、パレードの派手さなど、参加型の盆踊りどれをとっても本気です。
気合入れすぎ!というレベルです。
「仙台七夕まつり」の2つは本当に凄いです!
一度は行って頂きたいまつりの一つです。