「大分七夕まつり」は、月遅れの毎年8月第1週の金・土・日(旧暦の七夕頃)に、大分市内中心部にて開催される祭りです。
期間中は大分市中心部の商店街には、店先に七夕飾りが飾り付けられ、大分駅前の中央通りが歩行者天国になり、「48万人の広場」では、勇壮な「府内戦紙(ふないぱっちん)」、優雅で美しい「おおいた市民おどりの祭典」、大分川弁天大橋上流では「大分合同新聞花火大会」など、たくさんの楽しい催しが行われます。
1日目、2日目、3日目とそれぞれの日によって見どころが違うので「大分七夕まつり」の特徴です。
このコラムでは、大分七夕まつりの見どころ、交通規制、混雑状況、駐車場などの情報をご紹介致します。
目次
大分七夕まつりの基本情報
まず大分七夕まつりの基本情報をご紹介致します。
◆基本データー
項目 | 内容 |
開催期間 | 8月第一週目金曜日~日曜日までの3日間 2018年8月4日(金)~6日(日) |
開催場所 | 初日~二日目:大分県大分市府内町中央通り商店街周辺、メイン会場:駅前~大分銀行本社前 三日目:大分花火大会会場 弁天大橋から舞鶴橋の間 |
駐車場 | 弁天大橋河川敷、大分城址公園、大洲総合運動公園、大分川元町河川敷、ホーバー跡地、平和市民公園が期間中臨時駐車場として開放されます |
問い合わせ | 大分市商工労政課内 大分市まつり振興会事務局 電話:097-537-5959 |
大分七夕まつりの始まり
昭和60年代に、新しいまつり文化を作ろうという機運が高まり、青森のねぶた祭りを参考にして、作られたのが「大分七夕まつり」です。
見どころ
大分七夕まつりのお見どころは次の6つになります。
大分七夕まつりのお見どころ
・チキリンばやし
・商店街の巨大七夕飾り
・ゴスペルの斉唱
・大分名物かぼすの花火
・府内アクアパークの屋台エリア
・大分合同新聞花火大会
大分名物府内戦紙(ふないぱっちん)
「府内(ふない)」とは「戦紙(ぱっちん)」は武者や龍、虎を形どった山車(だし)のことで。
府内とは大分市の古い呼びかたです。
府内戦紙は夜になると、内側から照らされて照明によって光ります。
そこには力強さと迫力が宿っており、「大分七夕まつり」を象徴しているかのようです。
祭のオープニングに、歩行者天国になっている大通りを騎馬武者の一団が駆け巡ります。
さらには、府内戦紙20基も踊り隊を連ねながら市内を練り歩きます。
初日にしかやらないので、見逃さないようにしてください。
府内戦紙は初めはたった1基の山車からのスタートでした。
昭和60年に大分商工会議所青年部によって作られた1基の山車が大分七夕まつりに、市民みこしに登場しました。
そして、山車は、当時の市長が子どもの頃遊んだ「ぱっちん」(めんこ)の絵柄とにていたために「府内ぱっちん」と呼ばれるようにあなりました。
当初は府内戦紙という独立したイベントして登場したわけではなく、市民がお神輿をかついで闊歩するイベントの中に、「府内戦紙」も混ざっているという程度の位置づけでした。
それが、昭和63年には新たに2団体の山車が加わり、さらに平成元年になると山車の数は12基まで増え、府内戦紙として独立した時間枠で実施されるようになりました。
今では大分七夕まつりの見どころの一つになっています。
チキリンばやし
「チキリンばやし」とは、大分県に昔から伝わる夏祭りの踊りの呼び名で、鉦(かね)のリズムに合わせて、踊り手が竹棒を鳴らしながら舞うように踊るのが特徴です。
2日目にはメイン会場でチキリンばやしと市民総おどり大会が開催されます。
大分県内に勤める企業の社員の方を中心に1,000人の踊り子がみごとなちぎりばやしを披露してくれます。
一般参加の募集もしており、メイン広場にはちぎりばやしの熱気でいっぱいになります。
チキリンばやしの起源は、大分市には伝統的に開催されてきた大きな祭りがなかったのと、祭りの時に踊る大分独自の踊りや唄もありませんでした。
そんななか1970年(昭和45年)に、大分市オリジナルの踊りを作り市民に広げようという機運が高まりまり、数十名の制作委員により作詞、作曲、振り付けが作られました。
歌は都はるみによってレコードも全国発売されました。
大分七夕まつりが始まると、「チキリンばやし」も取り入れられ、祭の大きな一角をしめる「チキリンばやしと市民総おどり大会」というイベントなっています。
商店街の巨大七夕飾り
中央商店街では毎年100本を超える七夕飾りが並び、吹き流しや風船、などのユニークなものたくさん飾られます。
また商店街のあちこちには氷がおいてあり、それを触って涼むことができます。
ゴスペルの斉唱
2日目は特設ステージにて、市の有志によるゴスペルグループによって、ゴスペル斉唱が行われ、素晴らし歌声が響き渡り2日目のフィナーレを飾ります。
大分合同新聞花火大会
3日目最終日には大分川弁天大橋上流で花火大会が行われます。
大分川に約6000発を超える花火が打ち上げられ、最近の流れであるサウンドとのコラボされた花火は、絢爛豪華な花火を見せてくれます。
また、かぼす(ゆずの近縁種の柑橘系の果物)かたちをした花火が打ち上げられるのも「大分合同新聞花火大会」のみどころです。
打ち上げられると「カボスー!」と歓声があがります。
府内アクアパークの屋台エリア
期間中はたくさんの屋台が並びます。
府内アクアパークでは屋台村が出ており、テープルと椅子があるので、ゆっくりとBグルメを楽しむことができます。
メニューには定番のものにプラスして、中津からあげ、日田やきそばなどのご当地グルメの屋台も出ています。
アクセス方法と渋滞
最寄り駅はJR大分駅、メイン会場は大分駅北口から出て正面。
またバスの場合は、交通規制が入るため大分県庁前で降りて歩くことになります。
車で来る場合は、大分自動車道「大分IC」より約10分(大分駅を目指してください)。
ただし大分駅周辺の駐車場は激混みになりますので、駐車場難民になる可能性大です。
最終日の花火大会会場付近で、計2380台の車が停まれる臨時駐車場が用意されます。
しかし毎年、舞鶴橋周辺は大渋滞しますの、バス・タクシーで向かうのをお薦めします。
時間的には、JR大分駅からタクシーで約10分ほどの距離です。
駐車場
3日目のみ花火大会のために、臨時特設駐車場が設けられます。
総収容台数: 2380台
料金:無料
場所:弁天大橋下流左岸河川敷、弁天大橋下流右岸河川敷、大分城址公園広場、大洲総合運動公園第一駐車場、大洲総合運動公園第二駐車場、ホーバー跡地、平和市民公園駐車場、元町臨時駐車場
混雑回避方法
お祭りの期間中は市の中心部は基本的にずーっと混雑しています。
騎馬武者や鉄砲隊のパレードが行われる大通りは、沿道に人が集まりパレードななかなか見られない状態になリます。
早めに行き、場所取りをすることをおすすめします。
大通りは常時人でいっぱいに状態になりますが、通りを一本はぜれると空いていますので、人混みに疲れたら休むとよいでしょう。
最終日の花火も混みますが、「大分合同新聞花火大会」は打ち上げポイントの周りに障害物が少ないので、複数のポイントから鑑賞ができます。
少し距離をおくと、わりと空いている鑑賞スポットが多数あるので、鑑賞しやすい花火大会と言えます。
まとめ
大分七夕まつりはわりと新しい七夕まつりで、県内では最大規模の祭になります。
2016年は花火の数は1万発を超える数を上げたそうですが、大分七夕まつりはまだまだ、成長要素があり新しい企画ができるのが楽しみな七夕まつりです。