節分に食べると良いとされる恵方巻きは、年々食べる人が増えており、1月中旬ごろになるとスーパーやコンビニで、恵方巻予約受付というチラシを見かけるようになります。
節分という季節の変わり目に邪気を祓い、魔除けをする目的で行うのが節分の「豆蒔き」ですが、恵方巻きも、縁起物としての意味があり、色々とお作法があるのですが、以外にそれをご存知ないかたもいるのではないでしょうか。
このコラムでは、恵方巻きの正しい食べ方と、食べる日・時間帯、食べるときの方角などの情報をご紹介致します。
恵方巻きを食べる日は?
恵方巻きを食べる日は基本的に2月3日の節分の日です。
節分の日は、若干前後する年があり、必ず2月3日というわけではありません。
最近では、2021年と2025年の節分の日は2月2日になります。
ご参考までに、2019年~2028年各年の「節分の日」を次に書いておきます。
西暦 | 春の節分 |
2019年 | 2月3日 |
2020年 | 2月3日 |
2021年 | 2月2日 |
2022年 | 2月3日 |
2023年 | 2月3日 |
西暦 | 春の節分 |
2024年 | 2月3日 |
2025年 | 2月2日 |
2026年 | 2月3日 |
2027年 | 2月3日 |
2028年 | 2月3日 |
この節分の日というのは、旧暦(太陰太陽暦)では大晦日にあたり、翌日の立春の日は元旦になります。
日本は明治5年(1872年)にアジアで主流をしめていた「太陰太陽暦」を廃止し西洋社会で使われている「太陽歴」別名グレゴリオ歴を採用しました。
それに伴い、1月1日は一ヶ月以上はやく到来するようになり、それに合わせてお正月も、新暦の1月1日から行われるようになりましたが、立春という季節の節目の日は歴が変更しても変えられなかったということになります。
立春が真冬になるのは、おかしいうわけですね。
中国は今でも2月4日に春節と言って、お正月をお祝いしています。
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恵方巻きを食べる時間帯は?
恵方巻きを食べる時間は夜です。
夜は、邪気とされる鬼がやってくる時間帯になるので、豆蒔きも夜に行われます。
夜に豆蒔きをして、鬼(邪気)を払ったら、次は恵方巻きを食べ、福を呼び込み1年の幸せを祈念するとよいでしょう。
しかし、巻き寿司なで、時間に拘ると乾燥してしまったりするので、食べられるタイミングで美味しく頂くことも重要だと思います。
恵方の方角
恵方巻きを食べるときの方角があるということは、ご存知でしょうか。
そもそも「恵方」とは節分の日に下りてくる「歳徳神」という神様がいらっしゃる方角の事を言います。
つまり、恵方巻きとは「歳徳神」様のいらっしゃる方向を向きながらがぶりと食べることで、そのご利益が初めて生まれるというものなのです。
そして、毎年歳徳神様がいらしゃる方角が違うので、食べるときに向く方向も違います。
年度毎の恵方の方向は次になります。
西暦 | 方角 |
2018年 | 南南東 |
2019年 | 東北東 |
2020年 | 西南西 |
2021年 | 南南東 |
2022年 | 北北西 |
2023年 | 南南東 |
2024年 | 東北東 |
2025年 | 西南西 |
2026年 | 南南東 |
西暦 | 方角 |
2027年 | 北北西 |
2028年 | 南南東 |
2029年 | 東北東 |
2030年 | 西南西 |
2031年 | 南南東 |
2032年 | 北北西 |
2033年 | 南南東 |
2034年 | 東北東 |
2035年 | 西南西 |
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恵方の方角は、陰陽五行から来てりますが、その詳細は次のコラムで書いておりますので、ご参照下さい。
恵方巻きの具
恵方巻きには福を呼び込むという意味から「七福神」にちなみ、7種類の具を入れるとされています。
スーパーやコンビニで、節分用に販売されているものは、7つの具がちゃんと入っています。
ご自分で作る場合は、それぞれの具をなににするかは決まっていませんので、自由に具を決めて大丈夫です。
恵方巻きの正しい食べ方
今までは、なんとなく恵方巻きを食べていたかもしれませんが、恵方巻きを食べることは神道の神事につながるものなので、お作法というものがあります。
しかし、それほど難しいものではありませんので、ご紹介致します。
【恵方巻きの正しい食べ方】
- 一人1本食べるのが原則なので、人数分のみ恵方巻きを用意する
- 恵方の方角を確認する
- 恵方の方角を向き、願い事を頭の中でしながら無言で食べる
- 一本を一気に食べきる
一気に食べるので、あまり大きなものは避け、程よい大きさのものを準備しましょう。
食べる際には、自分が向いている方向に「歳徳神様」がいることをイメージしながら願い事をすると良いです。
歳徳神様は色々な伝説で、とてもキレイな女性として描かれています。
まとめ
恵方巻きの食べ方はいかがでしたか。
ここまでの内容を次にまとめます。
まとめ
・恵方巻きを食べる日は基本的に2月3日の節分の日ですが、年によっては2月2日になる場合がある。
・節分の日というのは、旧暦(太陰太陽暦)では大晦日にあたり、翌日の立春の日は元旦になる。
・絵補巻は夜の時間帯に食べる。
・恵方巻きを食べるときには方角があり、歳徳神という神様がいらっしゃる方向になる。
・その方向は毎年変わる。
・恵方巻きには福を呼び込むという意味から「七福神」にちなみ、7種類の具を入れる。
【恵方巻きの正しい食べ方】
- 一人1本食べるのが原則なので、人数分のみ恵方巻きを用意する
- 恵方の方角を確認する
- 恵方の方角を向き、願い事を頭の中でしながら無言で食べる
- 一本を一気に食べきる
しかし、あまりお作法に拘ると、せっかくの巻きずしが美味しくなくなるので、程々が良いと思います。