「中国の旧正月」のことを春節とも言います。
このれいつなのか?そして、なんで旧なの?
という疑問をお持ちの方がいるのではないでしょうか?
私は前々から中国が2月という中途半端な時期に正月を祝っていることが不思議でした。
このコラムでは、「中国の旧正月(春節)」の日程・期間となぜ日本は太陽暦で正月を祝い、中国では旧正月(太陰暦)で祝うのかについてご紹介致します。
中国の旧正月はいつ?
私達の感覚では正月と言えば毎年1月1日です。
今使われている年月日はグレゴリオ暦というのは太陽の動きをもとに作られている歴で、別名「太陽暦」とも言います。
ですので正月の1月1日はグレゴリオ暦におけるお正月になるのです。
日本と同じく中国も1月1日は休日になりますが、正月としてはこの日がメインにはなっていないのです。
中国の旧正月は太陰暦(太陰太陽暦)での1月1日に祝われ、その日はグレゴリオ暦でいうと次になります。
□太陰太陽暦の正月
2012年1月23日(月) 2013年2月10日(日) 2014年1月31日(金) 2015年2月19日(木) 2016年2月8日(月) 2017年1月28日(土) 2018年2月16日(金) 2019年2月5日(火) 2020年1月25日(土) 2021年2月12日(金) 2022年2月1日(火) 2023年1月22日(日) 2024年2月10日(土) |
2025年1月29日(水) 2026年2月17日(火) 2027年2月6日(土) 2028年1月26日(水) 2029年2月13日(火) 2030年2月3日(日) 2031年1月23日(木) 2032年2月11日(水) 2033年1月31日(月) 2034年2月19日(日) 2035年2月8日(木) 2036年1月28日(月) 2037年2月15日(日) |
2038年2月4日(木) 2039年1月24日(月) 2040年2月12日(日) 2041年2月1日(金) 2042年1月22日(水) 2043年2月10日(火) 2044年1月30日(土) 2045年2月17日(金) 2046年2月6日(火) 2047年1月26日(土) 2048年2月14日(金) 2049年2月2日(火) 2050年1月23日(日) |
毎年12月10日頃に中国政府は翌年の祝日予定を発表します。
大抵の場合、旧正月の前日(大晦日)から7連休になることが多いです。
なぜ中国は旧暦を使うの?
なぜ中国は旧暦をつかうのでしょうか?
中国の、春節を休日にしてお祝いをするという慣習は4000年もの歴史があり、その影響で、太陰暦で正月を祝う習慣はアジアのベトナム、インドネシア、北朝鮮、韓国、シンガポール、マレーシアなどがあります。
日本は明治5年(1872年)までは太陰暦(太陰太陽暦)を使っていましたが、西洋の流れにのり太陽暦に変更しました。
中国も歴そのものは太陽暦を採用していますが、盛大に正月を祝うのは太陰暦(太陰太陽暦)で祝うのです。
日本は明治時代に入ると欧米諸国からの影響が非常位強くなったため、太陽暦のの導入により正月も太陽暦の正月に行うようにシフトしたと言われています。
いい意味では柔軟性があり、欧米列強へ追いつこうという意識か強いことから正月も太陰暦から太陽暦へスパッと切り替えたと言えるでしょう。
しかし、「大晦日」「新年を祝う」「年賀状」などの習慣そのものはしっかりと継承されています。
太陽暦と太陰暦
太陽暦と太陰暦の違いはなんでしょうか?
それぞれの歴の作り方をご説明します。
太陰暦(太陰太陽暦)
大陰暦は月の満ち欠けをもとに日付を決める暦です。
新月の日を1日に設定して、それ以降を2日、3日、4日と数えていくというものです。
この歴ですと新月~新月までの期間は平均すると29日12時間44分3秒になり、約29.5日で一月が終わります。
太陰暦では12ヶ月が354か355日になります。
※29.5×12=354日
この計算だと、季節の周期(平均365日5時間48分46秒)より10か11日短くなるため、年月が進めば進むほど季節とのズレがどんどん大きくなります。
歴の上では8月なのに、7月→6月なりやがては雪が降る寒い8月を経過することになってしまいます。
これでは季節との整合性がとれないため、2年か3年ごとに、調整月(うるう月)を加えて1年を13か月して季節との辻褄をあわせるようになったのですが、これを「太陰太陽暦」と言います。
一般に太陰暦と言われているものは大抵「太陰太陽暦」のことを指しています。
この季節との調整をしない歴を採用している国もあり、これを純太陰暦と呼びます。
ほとんどのアジアの国は太陰太陽暦を採用しています。
太陽暦(グレゴリオ暦)
西洋のスタンダードである太陽暦は、太陽の周期である春・夏・秋・冬サイクルをもとに決める歴です。
季節の周期は平均で365日5時間48分46秒になります。
冬至~冬至までの日数はこれになるということです。
1年を365日と設定していますが、5時間48分46秒の分季節よりも歴のほうが進んでいきます。
それを季節に歴をあわせるために、4年毎にうるう年を設け2月を28日→29日に増やすことで調整をしています。
これでいくと、4年に1回、うるう日で調整していても年月が進むと、5時間48分46秒の4倍が、ピッタリ1日にはならないため歴がが実際の季節より遅れていきます。
この遅れを口ーマ法皇グレゴリオ一三世があたらめたものが、グレゴリオ暦と言います。
世界で使われている太陽歴とはグレゴリオ暦のことを指しています。
まとめ
今や太陰太陽暦を使うのは、世界の流れとのギャップが生まれるのでありえないとはい思いますが、新月に新しいアイディアを出しアウトプットをして、満月からにはその刈り取りをしてまた新月には新しいアイディアを実行にうつすといったような、サイクルを回すことで組織や個人のなかの未開のリソースが開かれることが起こりそな気がします。
欧米の考え方一辺倒で来た日本ですが、アジアや日本に元来あった慣習には、なにか欧米にはない思想や力につながるヒントが隠されている気がします。
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