10月19日に観測された、太陽系外から来た小惑星「A/2017 U1」に新しい名称が付けられたらしい。
2017年11月7日に小惑星センターは、恒星間天体に対する新たな符号としてIを使うことをにし、A/2017 U1の名称を「1I/2017 U1」と改めることにした。 そして、この天体に対して「Oumuamua(オウムアムア)」という固有名をけた。
「Oumuamua(オウムアムア)」ってなんだ!?
「Oumuamua(オウムアムア)」とは、ハワイの言葉で斥候(scout)を意味する言葉で、この小天体を発見したパンスターズの提案によって命名されたという。
斥候の意味は、敵を偵察・攻撃・追跡することだそうです。
この命名はなんか意味深ですね。
「A/2017 U1」は斥候のために太陽系に来たということでしょうか。
もしかしたら、NASAはもっと違う真実を隠しているんじゃないかと勘ぐってしまいたくなります。
観測史上初の恒星間天体か、小天体A/2017 U1
【2017年10月30日 NASA JPL/University of Hawaii-IfA】
10月19日、ハワイ大学のRob Werykさんがハワイに設置されているパンスターズ1望遠鏡を使った観測で、高速で移動する直径400m未満の小天体を発見した。小惑星センターに報告された当初は彗星と思われたことから「C/2017 U1」との仮符号が付けられたが、その後の観測では彗星活動が見られないことから、現時点では「A/2017 U1」と呼ばれている。
その後、別の日の観測や別の望遠鏡による観測のデータを集めてこの天体の軌道を調べてみたところ、A/2017 U1がどうやら太陽系の外からやってきたらしいことが明らかになった。もしこれが本当なら、観測史上初めて、恒星間天体が発見されたことになる。
A/2017 U1はこれまでに見つかった天体のうちで最も極端な(離心率の大きい)軌道を持っており、今後二度と太陽系には戻ってこないとみられている。また、太陽系の惑星はほぼ同一の平面上を公転しているが、この面(黄道面)に対してA/2017 U1の軌道は非常に大きく傾いている。
軌道を過去に遡ってみると、A/2017 U1はこと座の方向から秒速25.5kmで恒星空間を移動して太陽系へやってきたことがわかった。今年9月2日、A/2017 U1は黄道面を北から南へと横切って太陽系の南側へと回り込み、9日に太陽に最接近した。そして太陽の重力に引っ張られて運動方向が南から北へと変化し、10月14日に地球の南約2400万kmを通過した。地球に最接近したのもこのころだ。
その後、A/2017 U1は22日に黄道面を再通過して太陽系の北側に出てきている。現在は太陽に対して秒速44kmの速度で、ぺガスス座の方向へ向かって移動している。
A/2017 U1の軌道
太陽系を南側から見た図。A/2017 U1の軌道を明るい緑色の線で描いており、この小天体がこと座の方向からペガスス座の方向に移動することがわかる(「ステラナビゲータ」で星図作成、以下同)
A/2017 U1の軌道
太陽系を真横から見た図。A/2017 U1の軌道が黄道面に対して大きく傾いていることがわかる
現在、世界中の望遠鏡がA/2017 U1を観測中だ。今日(10月30日)の時点ではうお座の方向約8500万~9000万kmのところにあり、明るさは22~23等級である。今後どんどんと遠ざかっていく一方ではあるが、データの分析から天体の起源や組成についての情報が得られるかもしれない。
「私たちは何十年間もこの日を待っていました。こうした天体の存在は長い間、理論から予測されていましたが、検出は今回が初めてのことです。これまでのところ、すべての情報がA/2017 U1は恒星間天体らしいことを示しています。しかし確認のためには、より多くのデータが必要です」(地球近傍天体研究センター Paul Chodasさん)。