ホタルガはどんな蛾なのでしょうか?また危険性はあるのでしょうか?危険ではないとしても大量に集まってきた場合は、適切な駆除方法で対応する必要があります。
名前はホタルとそっくりなためにつけられていますが、やはり蛾なので、気持ちのよいものではありません。ホタルガはどんな蛾なのか、危険性あるのか、正しい駆除方法を調べて見ました。
ホタルガの外見
「ホタルガ」は体長が2.5~3.0cmほどあり、頭は赤色で羽は黒く、白い筋があります。
一見するとホタルと見間違えます。
長くて黒い触覚も美しさがあります。
見ているとデザインとしてはモダンな雰囲気を持っていますね。
蛾っぽくない姿をしています。
◆ホタルガのデーター
項目 | 内容 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、対馬、沖縄諸島沖縄本島、朝鮮 |
レッドデータブック | 岩手県:Dランク |
成虫出現月 | 6~7月、,8~9月 |
体長 | 閉張時:25-30mm、開張時:45-60mm |
幼虫食餌植物 | ツバキ科:ヒサカキ、サカキ、ハマヒサカキ、ニシキギ科:マサキ |
科名 | マダラガ科 |
ホタルガの生態は?
ホタルガは幼虫時期はサカキ、ヒサカキなどのツバキ科の植物の葉を食べて成長します。
幼虫時は黄色と黒のはんてんがあり長い毛を持つ毛虫です。
見た目は独特雰囲気を醸し出していますが、正直気持ち悪いですね、、、、
羽化すると、花の蜜を吸って生きます。
飛び方が蛾っぽくなく、蝶のようにひらひらと舞います。
オスとメスの違いは触覚で見分けることが出来き、オスの触角は羽根毛でメスは櫛歯状をしています。
ホタルガの分布は
ほぼ日本全土に分布しています。
岩手県ではレッドリストDに指定されており、減少傾向にありますが、都心部ではやはり蛾なので害虫という位置づけでもあるので、駆除される対象でもあります。
発生時期は6~7月、8~9月 の時期を2回に分けて出没します。
ホタルガの毒
ホタルガの幼虫(毛虫)は毒を持っています。
毛には毒はありませんが分泌液には毒が含まれており、その分泌液が皮膚につくと、軽い発赤と痒みがでますが、2~3日で治ります。
幼虫(毛虫)には触らないことが重要です。
尚、この幼虫の黒と黄色の模様は「スズメバチ」と同じ警戒色で、近寄るなと警告しています。
ホタルガはホタルに擬態している
ホタルガの成虫は毒を持っていませんが、ホタルには「シギタリス」という植物由来の強心剤の一種である物質が含まれていることが分かっており、そのために鳥がホタルを食べることはありません。
一説によると、この毒を持った「ホタル」が鳥に食べられないことから、自分も食べられないよう守るためにホタルに擬態したと言われています。
しかし、ホタルは夜行性で、ホタルガは昼行性で昼間ひらひらと飛んでいることを考えると、擬態しても意味がない気がします。(笑)
ホタルガの駆除方法
見た目がキレイなホタルガですが、やはり蛾なので気持ち悪いと感じる方も多いです。
ホタルガは、幼虫(毛虫)は「ベニカケムシエアゾール」などの毛虫殺虫剤を噴霧する、成虫は「ガ ハイパージェット」などの成虫蛾駆除剤を噴霧することで駆除出来ます。
幼虫は葉っぱを食べるので、ツバキ科の花に大量発生することがあり、葉っぱを根こそぎ食べてしまいます。
また、成虫は一箇所に複数集まる習性があり、大量に集まっている様子はちょっと気持ちわるいと感じる方もいるでしょう。
まとめ
ホタルガは見方によっては非常に美しい姿をしていますが、幼虫には毒があります。
また、花が少ない都心部では、庭に植えてあるツバキ科の植物に集中的に発生することがあますので、その場合触らずに駆除する必要があります。
また成虫は1匹だとそれほどでもないですが、一箇所に大量にいるのを見ると、ぞっとすることがあります。
飛ぶ姿も蝶ほどの優雅さはなく、ちょっと頼りなく飛びます。
飛ぶ姿を見ると所詮は蛾なのだと認識させられます。