雛人形はいつからいつまで飾るの?

雛人形を飾る期間はいつからいつまでが正しいのでしょうか。

これに関しては3月3日のひな祭りの日と、立春の日が鍵になりますが、厳密な決まりがないというのが実態です。

雛人形の本来の目的は、厄払い、魔除け、今年1年女の子が幸せに恵まれて過ごすことを祈願することにありますが、それに傷がつかないように執り行うことが重要です。

 

このコラムでは、雛人形の飾る期間とそれにまつわる意味をご紹介致します。

雛人形を飾る時期


雛人形を飾る時期には、厳密な決まりはありませんが、目安になる日がありますので、それをご紹介致します。

 

立春を節目にする


立春の2月4日頃~2月の中旬に飾り始めるのが良いとされており、多くの方がこの時期を選んでいます。
立春は歴の上での節目の日になりますので、この日をキーに飾り始めを調整するというのが良いです。

この日は「鬼は外!福は内!」の節分の日の翌日です。

節分の日に厄払いをすることでお清めが済み、その次に雛人形を飾るというは、とても理想的な流れと言えます。

 

雨水(うすい)の日


二十四節句の「雨水(うすい)」に飾ると良いとされているところもあります。
「雨水」とは、暖かくなり雪や氷が溶けて雨水になりそれが降り注ぐ日とされており、具体的には次がその日になります。

雨水の日
2019年 2月19日
2020年 2月19日
2021年 2月18日
雨水の日
2022年 2月19日
2023年 2月19日
2024年 2月19日

 

年明けから飾る


できるだけ長く楽しみたい方は、年明けあたりから飾るというのも選択肢の一つです。
そうすれば、2ヶ月以上も楽しむことができますね。

 

最悪は


一番遅い場合でも3月3日のひな祭りの日の1週間前までには、飾りましょう。

 

雛人形を飾るお日柄


雛人形を飾るお日柄を考慮する必要はあるでしょうか。

大安吉日がよいとされてはいますが、そこはあまりこだわらなくても良いでしょう。

飾ろうとする日が大安吉日だった場合にラッキーだと思う程度で良いと思います。

初めて雛人形を購入する場合は、早めにしましょう。

もし、欠品や破損が見つかって、交換するなどの手間が入ると、飾る時期に遅延が生じ3月3日のひな祭りの日を過ぎてしまったなんて事態になりかねません。

雛人形を片付ける時期


片付ける時期は、3月3日のひな祭りが終わった後直ぐにという地方が多いようです。

遅くても3月中旬頃までに片付けるのが目安になるでしょう。

ひな祭りは「桃の節句です」。
節句は季節の節目なので、節目を過ぎているのにいつまでも、それを象徴する雛人形を出してというのは良いこととは言えません。

春の息吹を感じ始める節句を過ぎているのに、まだ真冬の服を着続けているようなものです。

また、二十四節句の、「啓蟄の日(けいちつのひ)」に片付けるのが一番良いというところもあります。

具体的には3月6日頃です。

それから、片付ける日も大安吉日にこだわる必要はありません。

 

雛人形を片付ける日は天気の良い日

雛人形を片付ける日は縁起の要素もありますが、絹を素材にしている雛人形はできるだけ湿気を避けることが重要です。

湿気を含んだ状態で、箱に仕舞い翌年まで過ごすというのは避けたいのです。

ですので、天気の良い晴れやかな日に片付けるのが理想です。

 

雛人形の片付けのが遅くなると婚期が遅れる!?


雛人形の片付けが遅れると、婚期が遅れると言われています。

しかしこれは、全く心配する必要のない説と考えて良いと思います。

俗説や迷信の類に過ぎないでしょう。

昔は結婚するのが当たり前で、その時期も年齢的に早かったということと、女性にとって結婚=幸せという不思議な考え方が浸透していたために、親たちが考えた片付けさせるための知恵だったと言えるでしょう。

❏痛みにフォーカスさせる
片付けが遅い女性=結婚が遅れる=幸せを逃す

❏快感にフォーカスさせる
片付け上手な女性=早く結婚できる=早く幸せになれる

昔のお母さん達は、痛みを避けて、快感を得ようとする人間心理を活用して、片付けられる女性になるよう教育したのでしょう。

また、人形を大切に扱うことにより、物を大切扱うようになるための教育方法として活用された面もあるでしょう。

いずれにしても、雛人形の片付けが遅れると、婚期が遅れるという話はまったく心配しなくて良いと考えます。

終わりに


雛人形を飾る期間は、冬が終わり、春がはじまり春が芽吹く時期にあたります。

日本は四季折々の風情に溢れる国ですが、それが故に節句という節目に対する縁起担ぎを大切にする国民性がありますね。

雛人形も、厄払い・魔除けなどの意味はありますが、同時にこの節目という宝物を楽しむ文化の中で息づいている風習なのだと思います。

あまりルールにとらわれず、楽しむことが重要だと思います。

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