節分の日になると豆撒きをしますが、そこに登場するのが赤鬼と青鬼という神話の世界に登場するなんやら怖い存在です。

これらの鬼とは一体何者なのでしょうか。

私キアラは、相当大人になってからその意味を調べて知ることができました。

子供の頃、この鬼とは怖くて悪い存在、テレビアニメに出てる悪者みたいな対象であると思っていました。

そして、鬼の色は赤か青が殆どでそれ以外の色の鬼がいるということも知りませんでした。

大人になってから、なんで鬼は赤と青なんだろうか?という疑問を持つようになりました。

このコラムでは、赤鬼と青鬼の色の意味とこれ以外の色の鬼についての意味についてご紹介致します。


鬼とはなに?


そもそも鬼とは何でしょうか?

私達が「鬼」と言っているものの外見は、頭に二本、もしくは一本の角が生えていて、髪の毛は縮れ毛で、口には大きな牙が生えおり、指に鋭い爪があり、虎の柄のふんどし・腰布をつけていて、表面にブツブツの突起がある金棒を持っている、巨大な男の姿です。

しかし、本来の定義で鬼はこのようなものではありません。

鬼は隠(おぬ)という言葉から「おに」という呼び方に変化したもので、その意味は「元来は姿の見えないもの、この世ならざるもの」という意味でした。

それが更に発展し「人の力を超えたもの」→「人に災いをもたらす伝説上の人型怪物」というイメージが定着していったものです。

つまり、私達がイメージしている外見は誰かが後付で描いたものであり、鬼とは極めて概念的な存在なのです。

文芸評論家の馬場あき子さんによると、鬼は次の5種類に分類されると言います。

鬼の5分類

  1. 民俗学上の鬼で祖霊や地霊。
  2. 山岳宗教系の鬼、山伏系の鬼、例、天狗。
  3. 仏教系の鬼、邪鬼、夜叉、羅刹。
  4. 人鬼系の鬼、盗賊や凶悪な無用者。
  5. 怨恨や憤怒によって鬼に変身の変身譚系の鬼。

    このように、私達人間にとって恐ろしい脅威を与える存在であることは間違いないのですが、鬼とは多岐に渡って色々な場面で登場する、これと決まった固定的外見はないと言えます。





    鬼の色に意味は?仏教と陰陽五行


    私達が認識いている鬼の外見は、あとづけて人が描いたものであることは既に述べましたが、鬼の色は5色あり、それらは仏教と陰陽五行と密接な関係があると言われています。

    豆蒔きの起源は平安時代と言われていますが、鬼はらいの儀式の際、平安京大内裏の外郭の十二の門に,陰陽師たちによって作られた「土牛童子」というという土偶を立てました。

    東の門には青い土偶、南の門には赤い土偶、東西南北の門には黄色い土偶、西の門には白色の土偶、北の門には黒色の土偶が立てられたという記述が残っています。

    ここで立てられた土偶の青・赤・黄・白・黒は陰陽五行説の五色と同じになっています。

    陰陽五行の5色

    国際仏旗は青・黄・赤・白・橙の五色を使っています。

    仏教の五色とは,青・赤・黄・白・黒で、青の代わりに緑、黒の代わりに樺色や紫が使われることがありますので、橙色と樺色が同じと見れば国際仏旗と一致しています。

    仏教の五色とはなぜか少し違うのですが、仏教の瞑想修行を邪魔する5つの煩悩のことを、五蓋(ごかい)といいこれらの煩悩をそれぞれの色の鬼が表しているとされています。

    さらに豆蒔きの際に生まれる効果も鬼によって違うと考えられています。

    種類 煩悩 豆蒔き時の効果
    赤鬼 貪欲(どんよく) 全ての悪心の象徴で、豆をぶつけることで自分の中の悪い心が取り除かれる
    青鬼 怒り・貧相 自分自身に豆をぶつけることで、徳を呼びこむ
    黄鬼(白鬼) 我執(がしゅう) 自己中心的な甘えを反省し、豆をぶつける
    緑鬼 不健康 不摂生を反省し、健康を願って豆をぶつける
    黒鬼 愚痴 卑しい気持ちを追い払い、豆をぶつけて平穏を願う

    仏教の五色には緑がないのですが、なぜか鬼には緑鬼が登場します。

     

    参考までに仏旗の色の意味を次に書いておきます。

    意味
    赤色 お釈迦様の血液の色で、大いなる慈悲の心
    青色 お釈迦様の頭髪の色で、乱れのない心
    黄色 お釈迦様の身体の色で、揺るぎない力強い心
    白色 お釈迦様の歯の色で、清浄なる心
    橙色 お釈迦様の袈裟の色で、惑いのない心

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    豆蒔きのとき


    節分の豆蒔きでは、大抵の場合赤鬼・青鬼のお面を買って被りますが、それ以外の黄鬼(白鬼)、緑鬼、黒鬼もいて、その効能が違うということは、全部の鬼を豆で退治しないとそれぞれの効能が得られないということになりますね。

    そんなに厳格にやる必要はないでしょうが、今まで赤鬼・青鬼しか意識していなかったので、ちょっと損した気分になります。

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    終わりに


    鬼の色なんて、今まで気にしたことなんて無いかもしれませんが、鬼よりも陰陽五行と仏教の五色に関してもっと、色々な深い意味があるようです。

    普段身につけるものや、部屋の中に飾るものの色にも、きっと全て意味やエネルギ-があるのだと思います。

    節分の豆蒔きはあまり細かい事を気にせず、楽しみたいですね。