神奈川県座間市のアパートで9つの頭部遺体が発見された事件で、警視庁捜査一課はこのアパートに住む職業不詳・白石隆浩容疑者を死体遺棄容疑などで逮捕した。
同容疑者は「遺体を切断した。同じようなことをやった」と供述しているという。
まさに戦慄の事件だ。
アメリカの異常犯罪を舞台に展開する連続ドラマ「クリミナル・マインド」を彷彿させる事件だ。
捜査関係者の話によると、複数の遺体が見つかった場所は座間市緑ヶ丘のアパート2階の一室。
尚、遺体の損傷が激しく、現時点では性別は分からず腐敗もかなり進んでいる状態だという。
この遺体の頭部に内一つは10月21日に親族と連絡が取れなくなり、同24日に捜索願が出された女性Aさん(23)の可能性が高いと見ている。
白石容疑者とAさんが23日、現場アパート近くの小田急線相武台前駅の防犯カメラに一緒にいる姿が映っているのが確認されている。
既に各メディアで、被害者9人と同容疑者は「自殺サイト」を通じて、知り合ったことが報じられている。
Aさんは自殺願望をサイトに書き込みをして、そこから白石容疑者と知り合ったことが確認されている。
この話を聞いてしまうと、過去にもあった嘱託殺人事件を連想していると思うかもしれませんが、最新の情報ではそれはダミーである可能性が高いという見方が主流である。
以前問題になった集団自殺で浮上した自殺サイト
「自殺サイト」、あるいは「ネットと自殺」をめぐる問題は、2004年の集団自殺で初めて社会的に大きく取り上げられました。
今から10年以上も前の事件ですが、埼玉県皆野町の駐車場で、ワゴン車の中で練炭を使って自殺をしたとみられる男女7人の遺体が見つかりました。
2004年10月12日の事件です。
7人は全員バラバラの地域に住んでおり、「自殺サイト」を通じて知り合い、錬炭を使った自殺方法はネットの情報から得たと語っていました。
自殺サイトが自殺を扇動する機能を持ってしまっているということに危惧を抱いた埼玉県の教育委員会は、当時「インターネットの利用の方法」について注意を呼びかけました。
ところが、それ以降、快楽殺人犯・シリアルキラーにとっての絶好の場であると「自殺サイト」が認識されたのも当然でしょう。
大阪市堺市の男は、自殺サイトで知り合った相手を誘い出し、3人を殺害したとする事件で死刑判決を受けています。
その男は、自殺を目的に集まったコミュニティーで「自殺願望」のある相手を殺すことは、その罪の意識が薄かったと述べています。
今では自殺サイトは多数存在しています。
この事件の真相は、まだ分かりませんが、自殺サイトのを今後どう取り扱っていくのかという問題提起をこの事件はしてくれているのだと思います。
引き続き、事件の進展を追いかけようと思います。