七五三、着物の肩上げは本当に必要?
子供の着物の「肩上げ」は本当に必要なのか?
しないとどうなるのか?
できれば今のままで着ることができる状態だと、手間を掛けずにそのまま着てしまいたいというのは、最もな心情だと思います。
「肩上げ」の意味は、まだまだ成長する存在、半人前であるという意味があり、13歳まではするのが一般的とされています。
それは、子どもなのに「肩上げ」がないということは、もう成長しない=死、を意味するとも言われています。
子どもの着物はたとえ数ミリでも、肩上げをしたほうがいいと言われているんです。
七五三の由来が、多くの子どもたちが3~4歳で死んでしまう時代に、この歳まで無事に生きて来られたことへの感謝をする行事であったことこから、このような縁起を担ぐ慣習が残っているのだと思います。
子どもがこれからも、無事に大きくなって末永く健康でいて欲しいという願いが込めらているのかもしれません。
見た目の面を考えても、「肩上げ」があると子供らしさが表現されるので、あったほうが良いという意見もあります。
しかし、機能的な側面でいうと、大きめの着物をピッタリで着るためのものなので、体が大きくなってその浴衣の仕立て上がりの裄がぴったりなら、「肩上げ」しなくても大丈夫です。
肩上げがいらなくなるのは、女の子なら小学校5~6年生頃でしょう。
この頃から、今までの可愛らしい柄を卒業して、大人っぽい粋な柄のものに変えてあげると、ぐっと大人らしさがます時期ですね。
まとめると、
(1)仕立て上がりの裄がぴったりなら、肩上げはしなくても大丈夫
(2)言い伝えを気にするならば、ほんの数ミリでも「肩上げ」をする
肩上げの縫い方はどうすれば良い?
肩上げは、素人でもできますが、なれないとちょっと戸惑うかもしれません。
とてもわかり易い動画があるので次に載せます。
【着物の肩上げの仕方】
【こちらの動画も分かりやすいです】
肩上げの解説でとても分かりやすいサイトを4つご紹介します。
まとめ
着物を着せてあげる行事があるときは、やはり着せてあげたいですよね。
大人の着物、浴衣姿もいいですが、子供はとってもカワイイです。
日本人のアイデンティティを意識する、瞬間ですし。
日本にいると、日本人であることに気が付きませんから。
肩上げは、基本手縫いなので、動画で言われている通りに測って、焦らず丁寧に縫っていけばちゃんと出来ます。
この機会に是非「肩上げ」に挑戦して頂ければと思います。