マジパンとはなに?どこに使われているの?どうやってつくるの?についてご紹介致します。私はマジパンというと、パンの一種なのかと最初この言葉を聞いて、思いました。シュトーレン(ドイツのクリスマスパン)を食べていたとき、マジパンが入っているというので、何がマジパンなのか分かりまセんでした。マジパンとはなに?という素朴な疑問と、どこに使われていて、どうやってつくるのかについて、知りたい方へこのコラムを書いております。
マジパンの歴史
マジパンはパンではありません。
スペインやドイツやシチリアで名物として知られる洋菓子で、別名マルチパンとも言います。
スペインではマサパン、ドイツ語ではマルツィパン、イタリアでマルツァパーネ又はパスタ・レアーレと呼ばれ、日本ではマジパンと言われていますが、これは英語での呼称マージパン(marzipan)から来ています。
日本語の読みである「マジパン」は英語のマージンパンという発音の伸ばすところをカットして「マジパン」という発音になったすです。
中世に中東で発明され、中世ヨーロッパでは貴族のお菓子として食べられていたようです。
日本で一般的なのは、ケーキの装飾に使われている可愛い人形などです。それらのほとんどはマジパンで細工して作られたものです。
↓の人形はマジパンで作られています。
マジパン単体で食べる事も出来ます。
言葉から、パンの一種なのかと思っている方も多いのですが、全く別物です。
なにに使うの?
マジパンには、2つの用途があります。
(1)細工用
(2)お菓子作り用
日本では、主に細工用でミニモチーフとしてケーキやお菓子の上に乗せる飾りとしての役割を担っています。
そして、このような細工用につかいうマジパンは、そのペーストが販売されています。
amazonで1,760円/1kg程で売られています。
お菓子作り用としては、「マジパンローマッセ」をつかいます。
マジパンペーストとは、砂糖のアーモンドの割合が違います。
マジパンペーストは砂糖が多く含まれていて、細工しやすいようになっていますし色も白いのですが、マジパンローマッセはアーモンドの割合が高く、色も茶色っぽくアーモンドの粒が見えます。
味も違いますし、マジパンローマッセの方が値段も高いです。
3千数百円/1kgで売られています。
マジパンローマッセの方は、ドイツのクリスマスパンの「シュトーレン」に入れられています。
シュトーレンの美味しさを引き立てるのに、マジパンは必須の材料になっています。
素材・成分はなに
砂糖、卵白、アーモンドを粉末状にし、ローラーにかけ砂糖のシロップを混ぜてつくります。
結構手間と時間がかかるため、マジパンは細工用などの飾りで使うものと、食用のもの場合ともに作る工程からやっているお菓子屋さんはほとんどいない。
味は
砂糖とアーモンドが主成分なので、とても甘くてアーモンドの香りがあります。
その他
イタリアなどではマジパンの細工が、成形された状態で販売されています。
マジパンギャラリー
マジパンはマジパンアーティストという職業もあり、コンテストまで開催されています。
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