賃貸物件をネットで探し、気に入った物件を見つけたらその部屋・建物を実際に見てからどうするかを、決めるという人がほとんどでしょう。
現地に行って見て、はじめて分かることが沢山あるので、内見は自分の希望にあっている物件なのかどうかを知る上での必須事項です。
しかし、なんとなく内見しても重要なポイントを見逃すので、何を確認しにいくのか?をしっかりとリスト化して行くとよいでしょう。
このコラムでは、内見をする際に見落としてはならない28のチェックポイントに付いての情報をお伝え致します。
目次
内見時に準備するもの
内見時にはスマートフォン、携帯電話など撮影できる機器、メジャー、冷蔵庫・洗濯機のサイズ情報を持参しましょう。
冷蔵庫・洗濯機の設置スペースの確認、汚れ・破損様態の撮影、電波の強さなどを確認する際に必要になります。
また、周辺の施設を確認するために歩き回る際にはスマホのgooglemapがあると便利です。
内見時のチェックポイント(室内編)
内見時のチェックポイントには、大きく室内、物件の共有部分、周辺環境の3つあります。
まずは室内の18のチェックポイントを挙げます。
(1)日当たりが良いか?
日当たりは、実際現地へ行ってみて確認しないと分からないポイントです。
実際に部屋に入ってその日当たり具合を確認しましょう。
もし昼間に内見が出来ず夜になった場合は、昼間に外からだけでもいいので、日当たりを一人で確認しに行きましょう。
(2)窓からの眺望はどうか?
窓からの眺めはめはどのようものか、目の前にあるものはなにか。どれくらいの大きさ・高さの建物が立っているか、その距離はどれくらいか、日中・夜間にカーテンを開けても大丈な環境か、プライバシー面のチェックなどをしておきましょう。
(3)窓の大きさ
窓の大きさはどれくらいか、窓の数は、高さはどれくらいかなどを確認しましょう。
部屋の明るさに大きく影響します。
お風呂などは、窓があると換気がしやすく快適です。
(4)冷蔵庫・洗濯機のスペース
事前に冷蔵庫・洗濯機のサイズを測っておき、内見当日そのスペースがあるかどうかを測って確認しましょう。
ドラム式洗濯機は大きいので入らないケースがありますので、要チェックポイントです。
また冷蔵庫は扉がキッチン側にあるかどうかで、使い勝手が変わりますので、その位置も確認しておきましょう。
(5)設備のチェック
ガスコンと、エアコン、照明、インターフォンなどの設備は設置してあるかと、エアコン、インターフォンは使ってみて動くかどうかを確認しましょう。
(6)内装のチェック
床はフローリングか、絨毯か、畳か。
フローリングは掃除がしやすい、畳は寝転がりやすい、クッションフロアは下の部屋に振動が伝わりにくいなどの特徴があります。
(7)収納スペースは十分か
収納のサイズはどれくらい?
収納はクローゼットのサイズ、キッチンの周りの収納スペース、床下収納、玄関の周りの収納スペースなど、担当者に集の全ての収納スペースの場所を聞き全部チェックしましょう。
クローゼットはメジャーで奥行き、幅、高さを図りましょう。
今住んでいるところとの比較をすることが重要です。
今よりも収納スペース小さいと、入居してからが大変です。
(8)コンセントの位置と家電品の設置場所
家電品の設置位置とコンセントが足りているかを、確認しましょう。
間取り図に書き込むとよいでしょう。
タコ足配線で増やせば電気製品は使えますが、邪魔になります。
(9)テレビアンテナケーブルの位置
テレビアンテナケーブルの位置はテレビ設置場所と近いかどうか。
テレビを設置する部屋、場所と遠いと、ケーブルが非常に太いので邪魔になります。
(10)LANケーブルの口の位置
インターネット回線の口の位置がパソコン他の接続する機器と近いかどうかを確認しておきましょう。
これも部屋をスッキリさせるためには重要です。
しかし、無線ルーターを購入し設置するれば、配線の問題は解決できますので、優先順位は下げても大丈夫でしょう。
(11)汚れ、破損部位のチェック
部屋の汚れ、破損部位をチェックして、スマホで撮影しておきましょう。
キッチンまわりの汚れ、流しの下、クローゼットの中、ベランダ側の床の日焼けなど、汚れと破損部位は全て撮影しましょう。
入居前までに直してくれるのかを確認しましょう。
退去時の費用請求で揉めたときの証拠になります。
退去時の敷金の取り返し方は次のコラムで詳しく解説しておりますでの、ご参照下さい。
(12)キッチンのサイズは足りるか?
キッチンのサイズは足りるか?
流しのスペース、まな板などを置くスペースのサイズは足りるかどうか見ておきましょう。
(13)雨戸の有無
雨戸は1Fだとすると、防犯上も有効なので確認しておきましょう。
あるとしばらく家を空けるときなどは、少し安心です。
(14)携帯電波の受信
携帯を見て、アンテナの本数を確認しておきましょう。
アンテナが立たないと非常に不便です。
割りと都会の物件でも場所によっては電波が弱い場所があります。
また、WiMAXなどのモバイルルーターを使っている方は、どれも受信状態を確認しておきましょう。
(15)騒音の確認
そとからの騒音があるかないか?
隣、上の騒音があるかないか?
これらを出来る範囲で確認しましょう。
外から来る騒音は、すぐに確認できますが、隣や上の部屋は今いなければわからないので、壁・床を手で叩いて見たりして、振動が伝わるかどうかを確認をしましょう。
(16)立て付けの確認
ドア、扉を全て実際に開け閉めして、その動作を確認しましょう。
立て付けが悪く、ドアが完全に閉まらない住宅があります。
その場合は入居前になおしてもらえるかを確認しましょう。
(17)郵便ポストの位置・状態
郵便ポストの位置やを確認しましょう。
また他の住人のポストも見てみましょう。
汚れているようだと、住人のマナーが良くない可能性があります。
(18)ベランダのサイズ
ベランダのサイズを見ておきましょう。
モノをおけるスペースになるのと、洗濯物を干せるスペースもどれくらいあるかを確認しておきましょう。
そとから見てどう見えるかプライバシーもチェックしておくとよいでしょう。
内見時のチェックポイント(共有スペース編)
共有部分を見ると、管理状態がしっかりしているか、他の住民のマナーが良いかどうかなどが分かりますので、ここも重要です。
(1)防犯システム
オートロック、防犯カメラんの有無を確認する。
(2)建物の外からどう見える?
通路から覗かれたりしないか、侵入されやすいかどうか、隠れたり出来るスペースがあるか、などをチェックしましょう。
(3)共有スペースの清掃状態
共有の玄関、通路がある場合は、そのエリアの掃除、私物等の放置があるかどうかを確認しましょう。
管理状態と住民のマナーレベルが計れます。
(4)駐車場
駐輪場の有無と位置、サイズ、屋根の有無、平置き、機械式かなどを確認しましょう。
(5)エレベーター
エレベーターの有無を確認しておきましょう。
(6)ゴミ置き場
ゴミ置き場の位置や状態を確認しましょう。
その状態で住民の管理状態と住民のマナーが分かります。
(7)宅配ボックス
宅配ボックスの有無を確認しましょう。
あると非常に便利。
内見時のチェックポイント(周辺環境)
周辺環境も生活する上で、自分のスタイルにあっているかどうかで住みやすさが、大きく変わってきます。
特に最寄り駅などが決まっているか、絞り込んでいるとしたら、内見に関係なく調べておいたほうが良いでしょう。
(1)最寄り駅~物件までの環境
最寄り駅~物件まで歩き、その距離や坂道などの歩きやすさ、所要時間、どんな店舗があるかを確認しておきましょう。
できたら、昼間・夜間の2回歩き、夜間の交通量や街灯など、防犯面も確認しておくとよいでしょう。
(2)最寄り駅のチェック
最寄り駅の時刻表、バスの時刻表、駐輪場の有無と空き状態、料金などを確認しましょう。
駐輪場は満杯で申し込みしても入れないなんてケースも多いので、要チェックです。
(3)商業施設
周辺環境の商業施設はチェックしておきましょう。
googlemapで事前にある程度調べて頭に入れておき、全部じゃなくても、実際に歩いて見てみましょう。
スーパー、酒屋、弁当屋、惣菜屋、コンビニ、DVDレンタル、郵便局、クリーニング店など見てみましょう。
自分が必要としているサービスがあるかどうか、確認しておくことは重要です。
あって欲しい便利な施設
住んでいるところにあって欲しい商業施設アンケートで、上位に上がってくる施設を次に挙げておきます。
・コンビニ
・病院
・公園
・学校
・商店街
・惣菜屋
・カフェ
・クリーニング店
・ショッピングモール
・スーパー銭湯
・DVDレンタルショップ
・書店
・ドラックストア
・図書館
お部屋探しのコツは?~優先順位編~
自分の希望と、その優先順位を知ることが重要です。
自分が物件に希望する条件を全て書き出しましょう。
Step1 自分が物件に希望する条件を全て書き出す。
Step2 書き出したものに優先順位を付ける。
Step3 優先つけした条件で物件をピックアップして何件かな意見をする。
Step4 何件か内見をしたら、自分の希望が優先順位何位までかなえられそうかの見通しをたてる。
※何件か内見していくと、自分の希望がどれほど叶えられそうかが分かって来ます。
Step5 何位まで叶えるのかの目標を立てましょう。
Step6 目標が決まったら物件探しを再度始める。
希望の物件が見つけられない場合の理由の殆どは、次のことが決まっていないからです。
・その重要だと思っていることの優先順位
・どこまで妥協できるか
この3つが決まっていないと、どの物件を見ても迷います。
もっといい物件が在るのではないかと思うのです。
そして、「もっといい物件」とは具体的にどんな物件かが分かっていない状態なので、永遠に「もっと良い物件」には辿り着かないのです。
お部屋探しのコツは?~テクニック編~
賃貸物件を効率的に、希望の物件を見つけるんは、次の条件を満たす不動産屋、賃貸不動産情報サイトを使う必要があります。
これらを満たしたサイト・サービスは、@nifty不動産、スーモ、ホームズなどの、物件情報が大量にあるサイトを活用しながら、物件情報の鮮度が高い「イエプラ」というオンラインチャットで賃貸物件を探してくれるサービスを併せて使うのが理想的です。
大手不動産サイトで物件を探し、気に入った物件のURLをイエプラへチャットで送ると、即空き室状況の回答をくれます。
空いていれば、内見をして話しをすすめることができ、状況に応じて仲介不動産屋を選べるので、初期費用が安く出来る仲介会社も場合によっては選択できます。
まとめ
自分が希望する要件を全て満たす物件を見つけることは、不可能と言えるでしょう。
どこまで妥協するか?がいい物件を見つける鍵になると思います。
そして、自分の希望条件を整理する意味でも、「賃貸物件の内見の際に見るべきポイント」を抑えておく必要があります。
・共有スペース7のチェックポイント
・周辺環境3のチェックポイント
これらのチェックポイントを書き出して、チェックシートを作り、当時ははそれに書き込んでいくのが良いでしょ。
それによって自分に合った物件に入れる可能性が高まります。