しめ縄(しめ飾り)の正しい飾り方、場所、方向

しめ縄を飾る際には、いくつか注意するポイントがあります。

お正月に毎年飾っているけど、この飾り方で良かったのだろうか?という不安がある方は今一度正しいしめ縄の飾り方を確認の意味でおさらいしておくことをおすすめします。

このラコムでは、「しめ縄」の正しい飾り方、場所、方向、設置方法、飾りに種類などに関する情報をご紹介致します。

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しめ縄・しめ飾りの意味・由来は?


しめ縄・しめ飾りの意味・由来を簡単にご紹介致します。

神道では、元旦になると山から「歳神様」が下りてこられ、各家へといらっしゃると言われています。

この「歳神様」を元旦にお迎えしてし、おもてなしし、お送りするのが「お正月」という神道の行事になります。

「しめ縄・しめ飾り」は、家に飾ることで、神聖な領域と世間との間に結界を生成し、不浄なものを家に入らないように守り、内側を清めるとされており、「歳神様」が安心して家に来ることができるように、お迎えする儀式になります。

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しめ飾りに付けるもの


しめ縄に飾りを付けたものを「しめ飾り」と言いますが、この飾りは大体決まっています。

ごぼう注連、ごぼう注連+前垂れ、玉飾り、輪飾りの4つについて、どんな飾りをつければよいのかをご紹介致します。

ごぼう注連

主に紙垂を付けます。

 

ごぼう注連+前垂れ

橙、 裏白、譲り葉、紙垂を付けます。

 

玉飾り

扇、海老、御幣、裏白、水引き、橙などを付けます。


画像は「橙」が付いていますが、そこに海老を付けるところもあります。

 

輪飾り

譲り葉、紙垂を付けます。

 

しめ縄・しめ飾りの場所、向きは?


しめ縄・しめ飾りを飾る、正しい向き、場所についてご紹介致します。

正しい向きはあるの?

しめ縄・しめ飾りを飾る正しい向きというのはありませんが、ごぼう締めや大根締めなどを吊るす場合は、縄の太い方が向かって右になるようにします。
但し、地方によっては逆の場合もありますので、周りの方に確認すると良いでしょう。

右側

 

神棚にか飾るときの向き

神棚に飾るときのしめ縄は左ねじりの「左綯い」にします。

左綯い

それと、すでに述べたように、縄の太い方を向かって右側、神様から見ると左側にします。

余談ですが、出雲大社、伊勢神宮では、縄の太いほうが向かって左、縄のねじりは「右綯い」になっています。

 

飾る場所は?

「ごぼう注連」「ごぼう注連+前垂れ」「玉飾り」は玄関に飾ります。

輪飾りは、しめ飾りを簡略化したもので、細いしめ縄を輪にしたものになります。
これは、キッチン、トイレ、などの水回りに飾ります。

 

しめ縄・しめ飾りの固定方法


お部屋内に飾る輪飾りならば、軽いので両面テープなどで固定できますが、ごぼう注連、ごぼう注連+前垂れ、玉飾り、は重量があることと、玄関に付けるため風を受けて飛ばされることのないように、固定する必要があります。

紐が付けられるようなフックがあるなら、そこにかければ良いですし、それがないなら釘やフックを付けてからそこにかけることになります。

しかし、釘やフックを付けるのは嫌な場合や、賃貸住宅でそのようなことはできないという方も多いでしょう。

その場合は次の方法を検討しましょう。

❏ドアハンガーやドアフックをドアの上に差し込み、そこに固定する。

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❏マグネットハンガー、フックを利用する

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最近のマグネットフック・ハンガーは磁力がかなり強烈なものがあり、少々の重みにも耐えられますのでおすすめです。

終わりに


しめ縄・しめ飾りの飾り方は、地方よって色々なやり方がありますので、近くの神社へ行って、正しい方法を聞いたり、境内に飾ってある飾りを参考にすることをおすすめします。

1月7日になったら、しめ飾りを外しそれを「どんと祭り」へ持っていき、焼いてもらいますが、そのときお正月が終わったんだなーと実感します。

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