お正月に向けて、年内にお掃除をすませ、松飾り、しめ縄を準備したら鏡餅も必要ですね。
もちろん、飾るだけの状態で販売されているものがあり、昔のように自分で三方(さんぽう)、四方(しほうべに)などを手に入れ、セットするという方はあまりいなくなっています。
しかし、自分でセットすることで、お正月という神事と向き合う上でより日本の伝統文化に触れることができるという側面もあると思います。
このコラムでは、鏡餅の飾りかたの詳細と、それに必要なものの意味、飾る場所・期間などの情報についてご紹介致します。
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鏡餅の飾り方
鏡餅の飾り方ですが、まず必要なものは次になりますので、これらを準備します。
必須になるもの
折敷に台がついたお供え用の器。
・四方紅(しほうべに)
四方が紅く彩られた和紙。
・裏白(うらじろ)
ウラジロ科の常緑性の大形のシダの葉。
・御幣(ごへい)、紙垂(しで)、四手(しで)
紅白に交互に垂れる紙。
・橙(だいだい)
ミカン科の果物。
作業手順
Step2 その上に四方紅(しほうべに)という白に赤い枠がある和紙を置く
Step3 御幣(ごへい)を置く
Step4 さらにその上に鏡餅を置く
Step5 鏡餅の上に橙(だいだい)を置く
鏡餅はもちろん必須ですが、それに上にあげた「三方」「四方紅」「裏白」「御幣」の四つは入れるところが多いです。
あとは、地方や家によって飾り方もいろいろあり、串柿、勝栗、五万米、黒豆、するめ、伊勢海老などの縁起ものを盛るところもあります。
水引を巻くというところも多いです。
地域の文化によるもの
・譲葉(ゆずりは)
・昆布(こんぶ)
・串柿
・するめ
・伊勢海老
・搗栗(かちぐり)
・鶴、亀
・黒豆
・五万米
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鏡餅の飾る場所はどこが良い?
鏡餅はどこにお供えするのが良いのかをご紹介致します。
鏡餅は、複数お供えすることも良いとされており、お部屋に順位があります。
一番豪華な鏡餅から順に、次の部屋にお供えします。
お部屋の順位
2番 仏壇、神棚
3番 台所、各部屋
但し、地方によっては、独自の考え方がありますので注意が必要です。
購入先
飾りは年末になるとホームセンターなどで販売されています。
また、楽天でも売っていますので、参考までに一部画像だけ載せておきます。
❏三方(さんぽう)
楽天だと、千円台~あります。
❏四方紅(しほうべに)
300円ほどで販売されています。
❏裏白(うらじろ)
造花が数十円で売られています。
尚、掲載点数が少ないので、裏白単体での需要が少ないようです。
❏御幣(ごへい)
250円で売られています。
❏橙(だいだい)
年末になると、ホームセンターなどで百数十円/個で販売されています。
手に入れられなかった場合は、みかんで代用するところが多いです。
飾りの意味
鏡餅に飾るものは夫々に意味があります。
それを次にまとめました。
名称 | 意味 |
橙(だいだい) | 橙は木から落ちずに大きく育つため、代々落ちることなく大きくなっていくという意味があります。 |
海老 | 腰が曲がるまで長生きするようにと「長寿」を願う意味があります。 |
昆布 | 「よろこぶ」の「こぶ」をとっています。 |
裏白(うらじろ) | 裏白は、古い葉と新しい葉が裏になって伸びることから、久しく栄えわたることを願う。また、左右対称の形から、夫婦の相性を祝うという意味もあります。 |
串柿 | 喜(よ)いことがやってくる(嘉来 )という意味と、財(たから)が串で刺したように集まるという意味もあります。 |
鶴・亀 | 長寿の象徴とされています。 |
搗栗(かちぐり) | ゆでて干した栗の実のことで、勝栗の語呂で勝は縁起が良いとされています。 |
譲葉(ゆずりは) | 譲葉は、新しい葉が大きくなってから古い葉が落ちてゆくので、代々家系がうまくつながってゆくという意味があります。 |
鏡餅を飾る期間は?
鏡餅はお正月の行事なので、飾る期間があります。
お供えする期間
12月13日~12月31日
12月29日、31日は避ける。
29日は苦餅になリ、31日は葬儀と同じ「一夜飾り」になるのでどちらも縁起が悪いとされています。
12月28日までにお供えするのが理想です。
松の内の期間と鏡開きが行われる日は次になります。
地域 | 松の内 | 鏡開き |
関東 | 1月1日~1月7日 | 1月11日 |
関西 | 1月1日~1月15日 | 1月20日 |
鏡開きをするときに、鏡餅を下ろすので関東なら1月11日、関西なら1月20日に下ろしましょう。
あとがき
鏡餅は、三方付セットで、安いもので3千円代からあります。
自分で用意するのは、手間を考えると割りに合わないかもしれませんが、やはり自分できる範囲はやるということで、気持ちに違いが出ると思います。
また、最近では市販でかわいいものや、コミカルなセットが売っています。
これ神様に失礼にならないのかな?と思うようなものもありますが、時代の流れからそれはそれで良いとも思います。
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