鏡開きにぜんざいを食べる理由と由来はどんなもの?

正月を終わると食べるのが鏡開きの鏡餅です。

そして、そのお餅はぜんざいで食べることが多いという方もいるでしょう。

 

鏡餅は年神様が宿っており、それを食すことによりその命のパワーを授かることで、無病息災を願うという意味があります。

ですので、レシピには特に意味はないと今までは思っていましたが、ぜんざい派が多い理由はなにかあるのではないかと思い調べてみました。

なぜ「ぜんざい」が多いの


お正月には門松やしめ縄などの正月飾りを飾るご家庭は多くあります。

これらの飾りや、鏡餅には年神様をお迎えし、新年の無病息災を願うという意味があります。

そして、冒頭で述べた通りのに年神様の命のパワーを授かり、無病息災を願うという意味での神事です。

鏡餅を「ぜんざいで」食することが多いのは、赤い小豆には邪気を払い魔除けの効果があるとい考えられており、武家の世界では新年、新築などの色々な行事には、この小豆を甘く煮て鏡餅を食べる習慣があったと言われています。

こお習慣がぜんざいになり、今の時代まで続いているというのは、ぜんざいの由来であると言われています。

由来のもとは小豆にある


小豆という食材は、お祝い時だけではなく、吉凶共に儀礼や節目の料理に使われてきました。

例えばお祝いの席に欠かせないお赤飯の中には、小豆が入っています。

古代日本ではお供え物として赤米が使われていましたが、白米が主流になったため、赤米に代わりに赤く色づけした赤飯を炊くという習慣が引き継がれているという説もあります。

赤色は邪気を祓い厄除けの力があると考えられており、赤飯は様々な行事食に広がっていきました。
鎌倉時代までは、主に宮中の節句などに供えられており、江戸時代に入るとそれは庶民の間の慶事に赤飯を用るという習慣が広まりました。

ぜんざいは、ぜんざいそのものよりも小豆という食材と赤いという色から、行事に使われる食材として広まり、武家がそれを甘くにて餅で食べ始めたことから、鏡開きの鏡餅をぜんざいで食することが普及したというのが、由来のようです。

なお、小豆は赤飯だけではなく、秋分の日に食べるお萩、春日の日に食べるぼたもちなど、色々な行事の場面で登場します。

小豆の生産サイクルは夏場(7月から8月)に開花し9月~10月に収穫されます。

それにより、秋の豊作に対する感謝の意味を込めて、昔非常に貴重な食材であった砂糖と組み合わせて神様へお供えをしていたそうです。

そのため小豆は日本の神事は沢山登場してくる食材というわけです。

まとめ


ぜんざいは甘いものが好きなかたなら、正月には欠かせないメニューですね。

そして、その由来や意味をその小豆という食材に帰するところが多いというこになります。

今の時代では、小豆が夏に開花し秋に収穫しているなどという、季節のサイクルを感じる感覚は少ないと思いますが、ぜんざいを食べるときは、ぜひ思い出して頂ければと思います。

 

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